マル鉄・鉄道写真館

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国鉄 455系:クハ455-600番代(サロ改造)

2019-08-25 21:16:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
国鉄 455系:クハ455-600番代(サロ改造)


国鉄末期の頃、新幹線の開業などにより役目を終えた急行型車両が、旧型を含む客車列車の置き換え用として普通列車に使用されるようになりました。普通列車化にあたっては、短編成化が行われたため、不足する先頭車を改造により捻出するなどの工夫が行われています。

455系に関しては、クモハ+モハのユニットが多数余剰となる中、圧倒的にクハの両数が不足していたことから、直流型165系や169系からもクハを流用するなど、多種の先頭車が派生誕生しました。

その中でも特に異色だったのが、サロ165やサロ455といったグリーン車を普通車に格下げの上、さらに先頭車化するという無理無理な改造を行った車両があり、これがクハ455-600番代を名乗っています。



昭和62年11月23日 翁島~猪苗代間にて

逆光でどうにも見苦しい写真になってしまいましたが、磐越西線に運用された600番代です。画像が不鮮明で、番号までは読み取れません。
その形式の特殊性から、九州と東北仙台地区を中心に配置されました。北陸地区に配置されたか、記憶が定かではありません。

改造当初はいわゆる交直流急行色の車両がありましたが、間もなく九州色や仙台色に塗り変わっています。
種車の違いにより、窓がユニットサッシ化されたものと、オリジナルの1段下降窓のものが存在しています。私的には、やはりオリジナル窓の方が好きでしたが、全て九州地区へ配置されたということで、実車に出会うことができなかったのが非常に残念です。

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