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113系:総武快速線

2014-05-18 17:57:00 | 国鉄・JR普通列車
113系:総武快速線


昭和47年7月、総武本線の錦糸町~津田沼間で複々線化が完成し、東京~錦糸町の地下線区間の開業と合わせて113系による総武急行線が運転されるようになりました。
同時に設定された183系による「わかしお」「さざなみ」といった特急列車を始め、急行列車の運転と合わせて113系による快速運転が行われるようになり、「総武快速線」が確立します。
東京駅への地下の乗り入れは、その先品川駅までの区間を延長し、さらに横須賀線との相互直通運転を睨んだものでした。

昭和51年10月に品川までの地下線区間の運転を開始、昭和55年10月に横須賀線との直通運転が実現しています。

横須賀線との直通運転が開始される前、総武快速に使用する113系は既に難燃化対策を施した1000番代が用意されており、後の直通運転に備えていました。113系1000番代は、地下区間におけるATC運転のための車上装置が運転席下部に設置され、タイフォンが下方に移されたために他の113系や115系とは表情を異なったものにしていたことが大きな特徴でした。



昭和55年頃 総武本線 錦糸町駅にて 113系 総武快速電車

総武線快速は基本9両+付属4両の13両編成で運転されていました。ちょうど、横須賀線の15両フル編成からグリーン車2両を除いた編成であり、今から考えるとかなり異質な編成であったと言えます。
東京駅乗り入れの車両は、全てA-A基準(難燃化)施行車で1000番代を名乗っていました。一方、地下区間に乗り入れていなかった横須賀線も同様に1000番代が使用されていましたが、横須賀線では初期車が残っている一方、総武快速線ではユニット窓車ばかりだったように記憶しています。しかし、増備車は冷房準備車が多く配置されており、写真のように冷房車ばかり連なっているとは限りませんでした。



昭和55年頃 総武本線 平井駅付近にて

こちらは横須賀線への直通運転開始直後くらいに撮影したものと思われます。
横須賀線との編成を揃える必要からサロが2両追加され、11両基本又は増結4の15両編成となりました。
これによってグリーン車が不足することになりますが、サロ110-1200番代の製造は最小限とし、関西で連結廃止となったグリーン車「サロ113」によって対応しました。転属直後は湘南色のまま連結され、写真のように混結となった時期が存在します。
なお、サロ113は元々関東に配置されたものですが、シートピッチの拡大により定員が少なくなったため、使い勝手の関係から関西に転属したものであり、このような形で里帰りすることになったのも因縁めいています。

当時、急行列車にはヘッドマークが取り付けられ、華やかな雰囲気のあった房総各列車が走っており、快速電車の写真は殆ど撮っていません。
参考までに、総武快速線113系関連のリンクを貼っておきます。

113系:総武線 快速「アポロ」号

113系:快速「白い砂」

113系:快速「青い海」

房総 幕張区 113系初期車

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