マル鉄・鉄道写真館

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クモユニ147:飯田線

2018-08-14 01:24:00 | 荷物列車、荷物車
クモユニ147:飯田線


クモユニ147は、飯田線の新性能化に際して昭和58年に製造された郵便・荷物車です。
車体はこれより少し前に誕生した身延線用のクモユニ143に準じていますが、101系からの流用(改造)によって誕生したため、別形式となっています。




平成30年7月下旬にKATOから発売されたクモユニ147です。
ここでは模型写真を使いたくないのですが、現役時代の写真が撮れていないために使います。
塗装は京浜東北線と同じ青22号に灰色9号の帯が入っており、同時に誕生した119系と同じ出で立ちです。帯も119系と同様に塗装ではなく、樹脂テープによるものです。印象としては唐津線の103系1500番代に似ています。




パンタグラフは一基のみで、辰野方に向いています。荷物車の連結が豊橋方のため、119系との併結では前パンにならなかったようです。



昭和58年6月28日 飯田線 田切~伊那福岡間にて

列車が小さいので非常に判り難いですが、クモユニ147を先頭としたクモハ119+クモハ119+クハ118の4連です。
119系の投入時にはまだ姿を見なかったように思いますので、戦前型のクモニやクハユニとの交代時、つまり119系導入よりもやや遅れて運用に入ったと思われます。

そんなタイミングもあってか、嫌々ながらも撮影していた119系と比較し、現役のクモユニ147を捉えていたのはたったこの1枚だけでした。

昭和60年に飯田線内の郵便・荷物輸送が廃止されてしまったため、当初の目的を果たしたのはたった2年くらいとなってしまったようです。
その後、大垣区に転出して東海道線などの荷物輸送に当たりましたが、こちらもたった1年で国鉄における郵便・荷物輸送の全面廃止によって役目が無くなってしまいます。
当時フリークエンシーによる短編成化が全国的に行われており、1M方式の利点を活かしたクモハ123へと用途を変え、活躍することになります。



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