マル鉄・鉄道写真館

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マニ502186:リゾートエクスプレスゆう用電源車(ゆうマニ)

2018-09-09 02:16:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
マニ502186:リゾートエクスプレスゆう用電源車(ゆうマニ)


リゾートエクスプレスゆうの廃車による話題を続けましたが、もう一つ忘れてはならない車両があります。
リゾートエクスプレスゆうと同時に誕生した電源車マニ502186、いわゆる「ゆうマニ」です。
水戸地区のジョイフルトレインとして誕生した経緯から、水郡線への乗り入れを考慮し、非電化区間への乗り入れ対応として電源車が用意されました。これは水戸に配置されたスロ81系お座敷客車からの流れと言うことで良いと思います。

水郡線対応と言っても運用実績はそれほど頻繁にあったわけではなく、後年は電車の工場送り用控車としての役割が多くなっていました。同車は電車牽引用に改造されたため、双頭連結器を装備していたことにより重宝されたわけですが、晩年は田端に双頭連結器のEF81が配置されたことにより、その役割も終えてしまったということのようです。
そして、平成30年7月26日、廃車のために長野へと旅立ちました。回送されたのはニュース記事で見たと思いますが、廃車回送だとは思っていませんでした。

この車両も地元を通ることが少ないのですが、前述のとおり電車回送やその返却といった列車が一時期頻繁にあった関係で、少しですが捉えることができました。



平成20年8月9日 水戸駅にて

常磐線の撮影に行った際、水戸駅で10分程の停車時間があり、上野寄りの留置線に居たゆうマニを撮影することができました。実物を見たのはこれが初めてかもしれません。



平成22年1月17日 EF6439牽引 配給列車

別の列車の撮影に行ったときに偶然撮影できたものです。
貨物線の撮影アングルに居たため、良い構図で撮ることができませんでしたが、ゆうマニを直流機が牽引することは稀であったと思いますので、貴重かもしれません。



平成22年11月20日 尾久車両センター公開にて

尾久で駐留することは良くあったと思いますが、他のブルトレ群に挟まっている様はまるで同センターに配置されているように見えます。何故このような形で留置されていたのか、今となっては分かりません。
この画像を見て改めて知ったのですが、ちゃんと「荷物」の表示があるんですね。



平成27年10月25日 EF8198牽引 配9759レ

地元仲間からの情報で撮りに行ったもの。

陽当りが厳しくなっており、EF81の鮮やかさとは裏腹に、ゆうマニには陽が当たらずにガッカリ。これが最後の遭遇となってしまいました。

かつては余剰となったマニ50を改造した電源車や控車が何両か誕生していたのですが、これからは客車を活かした車両を製造する必要もなくなり、まして旅客会社としては機関車でさえ不要になって来ていますので、今後このような車両が登場する可能性は皆無と言えるかもしれません。