マル鉄・鉄道写真館

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京成電鉄:3500形未更新車

2017-02-23 23:51:00 | 私鉄(大手)
京成電鉄3500形未更新車


京成電鉄3500形は、昭和47年から導入開始されたステンレス製の電車です。

96両が導入され、一部は車体を更新して現在も活躍中ですが、車体の腐食度合いが思ったより激しく、更新するよりも新製する方が得策と判断されたことで中断、原形のまま残った車両が40両存在しました。
京成電鉄では3300形の淘汰も完了し、その後の新車の導入に伴って3500形未更新車についても徐々に数を減らしてきましたが、平成29年2月25~26日のさよなら運転をもって、最後の未更新車が姿を消すことになりました。



平成24年1月16日 京成高砂駅にて 3588編成 普通 ちはら台行き

京成電鉄へは高校生の頃に何度か撮影する機会がありましたが、狙っていたのは青電や3200形~3300形の鋼製車ばかりであり、銀色をした新しい車両には全く興味を示すことなく、3500形は1枚たりとも撮影していませんでした。

平成20年代になって現場仕事に3年間就き、京成電鉄にも乗る機会がありましたが、既にローカル運用のみとなっていた未更新車に出会う機会に恵まれませんでした。
この写真は、現場帰りに電車を待っていた際、中線の電車が発車した向こう側から姿を現したために慌てて撮影に行ったもので、カメラに収めることができたのは結局これが最初で最後になってしまいました。

昔はゴロゴロと走っていた電車でしたが、新車とばかりシカトした結果がこのようなことになってしまいます。この時も「まだ良いか・・・」と見送っていれば、完全に記録落ちしてしまう危険のあった車両でした。