マル鉄・鉄道写真館

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大井川鉄道:6000形(元北陸鉄道6000系)

2016-08-21 00:56:00 | 私鉄(中小)
大井川鉄道:6000形(元北陸鉄道6000系)


北陸鉄道の看板列車として誕生した6000系電車。

北陸鉄道加南線が昭和46年7月11日に廃止されましたが、車両限界の違う6000系は他線への転用が利かず、大井川鉄道で第二の人生を歩むことになります。



昭和57年11月29日 クハ6051「あかいし」 大井川鉄道 金谷駅にて

しかし、元々600Vの仕様で製作された6000形は1500V化が困難であったため、大井川鉄道入線に当たっては電装解除されることになります。電装の復元が断念されたモハ6001は、昭和49年に正式に制御車化、クハ6052に改められています。

自力走行が出来なくなった6000形は、モハ305により牽引される形で運転され、同車が昭和52年に廃止されたあとは、元小田急のモハ1906ペアを組んで運用されることになります。
ただし、内装の格差が大きいことから、電動車であるモハ1906は締切扱いとし、2両編成と同様の扱いで運転されていたようです。

このような事情からワンマン運転の取り扱いが行えず、予備車的な存在となり、平成6年、南海電鉄からのズームカー21000系の転入に伴い、これに役目を譲り、モハ1906共々運用を離脱しました。

運用離脱後は例の如く長期放置され、平成8年3月30日付で廃車、解体された模様です。