マル鉄・鉄道写真館

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東武鉄道8000系:オリジナル塗装現役時代&リバイバル

2014-05-11 02:03:00 | 私鉄(大手)
東武鉄道8000系オリジナル塗装現役時代&リバイバル


東武鉄道8000系は、昭和38年に誕生した通勤型新性能電車です。
大量に存在した吊掛式電車を淘汰するために製造が長年に及び、単一形式としての製造両数は私鉄界随一を誇ります。

712両も製造された8000系ですが、初期車の登場から50年を経過した今日、既にほとんどの車両が引退し、野田線や東上線に一部が運用されるまでに削減され、惜別の意を込めてリバイバル塗装車が出現しています。

8000系は、登場時にロイヤルベージュとインターナショナルオレンジのツートンカラーが使用されましたが、昭和49年から簡略化によりセイジクリーム1色、さらに昭和60年から
ジャスミンホワイトにロイヤルブルーとリフレッシュブルーの帯を配した塗装に変更されています。

今回は、リバイバル塗装で復活した8111Fから遡って、ロイヤルベージュとインターナショナルオレンジのツートンカラーの車両たちを集めてみました。









平成24年8月29日 東武野田線 大和田~大宮公園間にて

東上線で最後まで残った前面未改造車の8111F(6両編成)がオリジナル塗装へリバイバルされました。予想もしませんでしたが、最後まで残った東武鉄道を代表する形式として動態保存されることになり、活躍の地を伊勢崎線方面へ移し、団体・臨時列車等で使用されることになりました。東京スカイツリーの開業も契機の後押しになったかもしれません。

写真は復活塗装にて団体列車が組まれた最初の頃で、東京スカイツリーから野田線へ直通する団体列車として運転されたものです。



平成17年2月11日 東上線 朝霞台付近にて


平成17年2月11日 東上線 新河岸~上福岡間にて


平成17年2月11日 森林公園駅付近にて

平成16年10月、これよりも前に同じリバイバル塗装を施された8000系が存在しました。
8108F(6両編成)で、約半年間の予定でラッピングされたものですが、好評のために運転期間が延長され、翌平成17年の6月まで運転されています。

まだデジカメを持っていない時代、1度だけリバーサルを入れた645で撮影に行ったことがありました。





昭和48年? 東上線 朝霞~新座間にて

こちらはずっと時代を遡ります。まだセイジクリームの簡略化塗装さえ出現する前、東武の通勤車と言えば吊掛車も含めてこの塗装でした。
上の写真は準急ですが「池袋←→???」が不鮮明で判読できません。
下の写真は上り急行池袋行きで、こちらは矢印式ではありません。

この時代の8000系はもちろん非冷房車のみで、列車種別は板サボによるものでした。上の写真の準急は、後部ながら通過表示灯が点灯している様子が見て取れます。

撮影の場所は、現在の朝霞台駅に当たる場所と思われます。
武蔵野線の旅客営業化直後であり、北朝霞駅はできていましたが、駅前は広大なニンジン畑のみと言った様相で、利用者がいるとはおおよそ予想がつかない状況でした。
でも、下の写真を良く見ると、左側には将来の駅幅を確保して用地買収済みのようなフェンスが写っており、既に接続駅の新駅設置の準備が整っている様子が判ります。
参考までに、過去ログ『東武鉄道:7300系・7800系』にて、その後昭和59年頃のほぼ同じ地点での撮影の様子をご紹介しています。

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