マル鉄・鉄道写真館

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三つ目のDD51:DD51745

2012-01-02 00:30:00 | 国鉄・JRディーゼル機関車
三つ目のDD51:DD51745


北海道の自然環境は大変厳しく、特に夜間や冬季における視認性向上を目的として、標準の前部標識(ヘッドライト)に補助灯を増設する工夫が行われていました。全ての車両というわけではありませんが、古くはSLの時代から施行されており、C62を始め数々の蒸機に見られました。国鉄時代の485系1500番代や781系などにもその形態がハッキリと現れています。

DD51型にも同様に、五稜郭区に配置された同型の一部に補助等を増設したカマを見ることができました。しかし、その数は意外と少なく、710、716、741、742、そして、晩年は長岡区に配置されあまりにも有名になった745の各号機の5輌のみでした。
DD51自体は数が多く、特に珍しいわけではありません。しかも、SLやDF50、DD54を淘汰に追い遣った敵役と思われる世代の方もいることでしょう。しかし、車体の長い凸形の洗練したスタイルは、DD13など小型機にはないカッコよさを感じました。特に重連運用やこの「三つ目」には大変魅力を感じていました。



昭和63年2月13日 磐越西線 山都~喜多方間 12系カヌ座を牽くDD51745

同機は、磐越西線のカヌ座(上沼垂区配置のお座敷車輌)専用車といえるほど限定的に運用されていました。時に50系客車を牽引したこともあったようですが、団体運用自体が非常に少ない同線では、いつでもお目に掛かれるような代物ではありませんでした。

本来ならここに架かっている水道橋の上から撮影したかったのですが、道路からここまでの距離がある上に思ったより雪深く、非常に時間が掛かってしまいました。線路際に着いたころにはDD51の汽笛や鉄橋の音が聞こえているような状況で、この構図で撮るのが精一杯でした。



昭和63年4月10日 磐越西線 山都~喜多方間 12系カヌ座を牽くDD51745

この時代は昼間の常点灯を行っていませんので、ちょっと勿体無いですね。12系オリジナル塗装のカヌ座も懐かしいです。



平成9年3月7日 磐越西線 撮影詳細不明 DD51745牽引回送列車

これは磐越西線の非電化区間で運転された復活SL運転初期で、牽引機はC58363でした。このときは新津~津川間を回送で戻して2往復みたいなパターンだっと記憶しているのですが、撮影データが曖昧で、詳細がわかりません。
イベント性の強い列車として、既に人気が沸騰していたDD51745を回送機に使用するという、大変心憎い演出でした。


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