ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

猫め、おまえは現場監督か?!

2016-10-11 07:44:15 | 農業

 雨の中の稲刈り強行は成功だった。水にどっぷり浸かった稲束を杭掛けで重ねていっていいものか不安だった。水気を含む部分が密着してカビが発生したりするんじゃないかって。いつもなら1週間程度乾燥させてから1回目の掛け替えをするところ、数日後にはやった方がいいんじゃないか?できるだけ早く風に当てた方が無難じゃないか?と、気持ちは焦るものの、現実は多忙と怠け根性、結局いつも通り1週間後の作業となった。

 恐る恐る掛け替えしてみると、おお、良かった!やや湿っぽいものの黴ることもなく、順調に乾きつつある。いやぁぁ、本当に良かった、助かった。雨の中無理くり決行して正解だった。だって、その後も天気はぐずつき模様、一向に秋晴れの気配がない。10月だっていうのに、未だ秋雨前線居座り中なんだから。

 上の田のコシヒカリと一番大きな源さんの田ヒトメボレは一人でやった。あ、そうそう、この1反3畝の田は小作請負の田、源さんは地主さんだが、すでに亡い。が、名残りを惜しんで今も源さんの田と呼んでいる。神さんの帰宅を待っていたんじゃ好機を逃すもの。

 残しておいたコシヒカリ、戻って来た神さんと一緒に作業。丈高くがっしりと育ったコシヒカリの束は重いし大きいしともかく扱いにくい。華奢なヒトメボレの数倍の手間がかかる。だから、神さんの来るのを待っていた、ってわけじゃない、誤解のないように。

 さて、ここだ、我が家の間借り猫の面目躍如たるは。彼奴はともかく野良仕事が好きだ。いや、自分は働かない。農作業に精出す我々の傍にいるのが大好きなのだ。裏の畑に出たときなど、どこかしらから必ず嗅ぎ付けて飛び出してくる。まるで、よしよしおいらが仕事場に案内しよう、とでもいうように、勇躍先にたって進む。時折振り返っては、なにぐずぐすしてんだ、と非難顔。まったく、現場監督気取りなんだから。

 そのくせ、草むしりとか耕耘とか堆肥撒きとか始めるや、畑のあちらこちらをめったやたらと駆けずり回る。近づいては寝転がり、人の気を引き、ぱっと飛び起きては威勢よくギャロップ。なにやってんだぁぁぁ?こっちは仕事してんだぞ、おまえと遊ぶために出て来たんじゃない、って言っても一向に聞き分けない。あっ、止めろ!そこは種播いたところだ、お、おい、植え替えた苗の上に寝転ぶな!ついには苗を背にしてごろりごろんと土浴び?かと思えば、しゃがみ込んでおしっこポーズ。いい加減せい、畑で遊ぶな!畑を便所にするな!まったく雄猫の威厳と落ち着きてものがさっぱりない。

 で、掛け替え作業、さっきから足元に付きまとったり、周囲をうろついたり、できれば構って欲しい感丸出し。へん、ここは立ち仕事、おまえに邪魔だてなどさせるもんかい。と、一切無視して仕事を続けていたら、なんと、掛け替えた杭の上にちゃっかり上がってこっちを監視してるじゃないか。お、おまえは、現場監督か?!働け、働けって督促するつもりか?!

 

 一緒に散歩する猫、大豆の把さに上った奴、いろいろいたが、稲杭の上でくつろぐ奴は初めてだ。きっと、あんまり知らんぷりされるんで、人間様と同じ目線に立ちたかったんだろう。それにしても、おめえに指図されつもりはねえ、役に立たない猫の手、スズメでも追っ払ってろ!って言ってみたものの、人間様が家に戻れば、彼奴もさっさとついて来るにきまっている。まったく役たたずの用無しめ、唯一、有益と言えるのは、そうやって付きまとって親愛の情を示し続けてくれることか。なんか、ほっと和むわけだから。

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柄にもなく、日本舞踊発表会に行ってきた!

2016-10-10 08:17:49 | 地域文化

 正派藤柳流川西支部の発表会に行ってきた。似合いじゃないてのはわかってるけど、置農演劇部も長らくお世話になってることだし、今年は、幸いマラソン大会とも重ならなかったし、何より、12月菜の花座公演でご一緒願うことにしてるので、ここはしっかりと見せていただかなくっちゃ、ってことだ。

 おおーっ!入ってる、入ってる。400は超えるんじゃないか?凄いなぁぁ。川西だぜ、しかも、数ある流派の合同ってことでもなく、たった一つの会がこれだけの観客を集めるなんて、こりゃ歴史に残る、てのは大げさだけど。町の芸術文化祭だって、最近じゃこんなもんだし、何より200を大台にしてる菜の花座から見たら、羨ましい!ってちょっと嫉妬まで感じてしまう。会主藤柳美香次さんの長年の努力と人徳の賜物だ。

 客層は圧倒的に高齢女性。そこにちらほらジイサンと若者が混じり、一角に置農演劇部10数人、とこんな感じ。舞台が進むにつれて、その理由は簡単にわかった。出演者は二人の子どもと置農生を除けば、ほとんど60歳以上、最高齢は80歳、友達知り合いを動員すれば、当然、高年齢層の観客で埋めつくされるってわけだ。

 20人ほどの踊り手が、一人1曲、ないし2曲を踊って、休憩はさみ3時間弱の大舞台、ほとんど席を立つ客もなく華やかにに和やかに会は終了した。帰りがけに耳に入ったお客さんの声、「いいねぇ、若返るよ」「やっぱり、人様に見てもらわないとね、励みになるから」。そう、実力がどうこうって話しじゃない。普段は庭で草むしりしてたり子守りしてる婆ちゃんたちが、艶やかに着飾って優美な身ごなしで品を作る。曲がった腰をしゃんと伸ばし、固まった膝を騙しつつ見事に決める。こういう習い事を沢山の人が持てればいいのに、とつくづく感じてしまった。

 置農演劇部は3曲、僕が現役時代に美香次さんからご教授願った『祝い船』『津軽海峡冬景色』『浪花節だよ人生は』を披露した。『祝い船』を踊った二人の振袖、袖を通してきた卒業生たちを思い起こして、ちょっぴり感傷的になった。全員で賑やかに繰り広げた『浪花節だよ人生は』はこの日一番の拍手喝采をもらっていて、何故かこちらも一安心。でも、新曲が無かったてのは、問題だなぁ。過去の遺産で食いつないでちゃだめだ、ってそれは今の顧問が一番痛感してることだけどね。

 さて、一番の目的、菜の花座12月公演に出演していただく方の選抜だ。そう、プロ野球のスカウトの気分?オーディションの審査員?おっと、お願いするのに、こりゃ上から目線だった、失礼。大衆演劇一座の踊り手って設定なので、申し訳ないけど、技量、年齢、美麗、あたりを基準に目星をつけさせていただいた。本当は、全員出てもらって、合同公演と行きたいところだけど、藤柳会だけで3時間!これじゃ舞台はパンクしてしまう。それに、ただのジョイント以上を目指しているから、お願いする曲もこちらで選曲した4曲、プラス、今回の舞台でめぼしい1曲ということで無理をお願いする。今回の発表を見せていただいて、ご一緒したい方たちの顔ぶれも決まった。後は、お願いして承諾いただけるかどうか。

 舞踊を組み込んだお芝居、それも大衆演劇一座の劇中舞踊に組み込む。なかなかの力技だ。どうやら、仕組みも流れも固まって、今日あたりから執筆にかかれるだろう。これまでにない斬新な取り組み、なのに2か月ちょっと、相変わらずの短期勝負。でも、きっとメンバーたち乗り切ってくれるだろう。もちろん、美香次さとそのお弟子さんたちも。

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燃え盛る熱気!シニア5期生公演『生前葬につき』稽古

2016-10-09 09:03:05 | シニア演劇

 ちょっと、ちょっと!もうすでにチケット50枚売ったんだって!売り方始めて1週間、想像を絶するペースだよ。さすが、最長老!恐いものなしだなぁ!親類縁者はもちろん、ダンス仲間にも売りさばき、今度は囲碁グループにも売りつけてくるって、鼻息の荒いこと、荒いこと。この調子だと、100枚完売!なんて記録を作るかもしれない。頼もしい。なんたって、地元だし、名士だし、85歳という最高齢、そこに気迫が追い風になっているんだから、これはもう無敵だ。演技についても自信満々、ラストシーンでもっとセリフを増やしてくれってご要望。売った手前、いいとこ見せたいじゃないかってわけだ。よっし、わかった。売ったチケット枚数に応じてセリフ増やす変動セリフ量制を導入すっか?なんて冗談言いながら、快諾した。ただし、後でセリフ覚えられん、なんて弱音吐かないってことを念押ししてね。『生前葬につき』ってタイトルがいい、内容も興味を引くし、チラシの図柄も客の意欲をかき立てる、と、公演が大いに気に入っているご様子だ。

 長老には敵わぬものの、他のメンバーのチケット売れ行きも好調のようだ。すでに20枚超えた人もちらほら、この調子で行くと、入場者300人の大台は悠に越して、400超なんて、菜の花座の記録だって打ち破るかもしれない。いいことだなぁ!素晴らしいことだ!チケットが熱心に売れるってことは、この芝居に自信があるってことだろ。面白いって思ってるってことだろ。愛してるってことだ。これが大切なんだよ。作品を熱愛てきなくて、充実した舞台が作れるわけないんだから。

 自分の演技が不安で、他人に勧めにくいって人もいる。チラシの顔写真が恥ずかしくて、チラシを渡せないって人もいた。でも、これからだから。1か月半、ここからぐぐぐいっと上手くなって行くんだから。本番、沢山の人に見て欲しい!私を見て!って気持ちになるんだから、絶対!長老の揺るぎなき自信を見習って、チケット売ろう。

 ともかく煽られる。長老、葬儀会社のナウエルにも飛び込みする気でいる。葬儀社員の研修にぴったりの芝居だからと売り込むって。す、す、凄い!凄すぎる!!もちろん、宣伝のテレビ出演もばっちりOK!この意欲、この熱気、これがメンバー全員に乗り移って、素晴らしい舞台に仕上がるのは確実だ。演出もうかうかしてられないぞ。

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目標掲げて鞭打って、またまた大会、長井マラソン!

2016-10-08 09:03:45 | ランニング

 ついこの間高畠マラソンハーフ走ったと思ったら、もう長井マラソンの知らせ届いた。

 1週間後、だって。わかっちゃいるけど、ちょっとため息。忙しい時期なんだよな、稲は掛けかえ、さらには脱穀作業が迫っているし、菜の花座次回台本は書かにゃならんし、シニア演劇5期生の舞台図も仕上げなくっちゃなんない。そんなの分かってたろ、って、まぁそうなんだけど。だいたい、このくそ忙しい時期に大会が集中してるってのが悪い!って、おいおい、八つ当たりってもんだぜ、それは。走るに最適シーズンは、実りの秋だし、芸術の秋でもあるわけで、嫌ならやめときゃいいんだ。

 でも、そこで待てしばし。考えてみるわけだよ。大会なかったら走るか?定期的トレーニング続けられるか?きっとダメだろうな。やたら泣き言並べてる状態だもの、さぼる理由は山ほど引っ張り出せる。大会あったって、6月の東根はほぼトレーニングゼロで出たくらいだもの。やれ田植えだ、畑の耕耘だって追い回されて。だから、大会は怠けものの自分を叱咤する大切な鞭なんだ。

 いや、走るにゃ走るかもしれない、大会に尻押されなくても。でも、きっと軽~~いジョギングになっちまうだろうな。間隔があけばあいただけく体は苦しくなるんだから。それでなくても1年1年、体力は急激に衰えて行く高齢者のことだからね。ジムでのマシーン走行の速度も去年に比べ間違いなく遅くなってる。なのに、苦しい。ダダ漏れしていく体力を食い止めるためには、楽をしてちゃいけないんだ。辛い、苦しい程度の負荷が必要なんだ。

 で、それを耐えさせる、ていうより、そこに向かわせる力は、大会参加!ってことなんだなぁ。レースに出れば無様な走りはしたくない。少しでもベストタイムに近づきたい、ハーフなら2時間を切る、フルなら5時間以内。いつかは届かなくなるにしても、出る以上はそこに向かって悪あがきしたい。

 この間、ジムで隣のマシーンで走ってる人から声かけられた。高畠のレース見てたらしく、大したもんだって言ってくれた。それ見て走るようになったんだって話してくれた。おお、それじゃ大会とか出るんですね?って聞いたら、いやとてもとても、って。それ、ダメなんだがなぁ。大会にエントリーして、そこに向けて頑張る、レースになれば、周囲のランナーに負けまいと歯を食いしばる、それが結果的には体力を保っていくことにつながるんだけどなぁ。

 まっ、人それぞれじゃあるんだけど。こっちは長井のレースに向けて、坂道ランニング、苦しいけど取り入れた。そう、長井は大した上り下りはないけど、小さなアップダウンが結構あって、それが曲者なんだ。昨年、フルマラソンで足を攣ったのも、その地点でだった。今年はハーフにしたから、そんな見っとも無い姿晒すことはないだろうけど、3年前、最初に出たのがこの長井マラソンハーフ、その時の記録はどうしたって破っておきたい。つまり、2時間は切りたい。

 だから、今週末は一つ長いところ走っておかにゃならんのだけど、なんか、雨降りそうだし、台本書いてるし、明日は知り合いの公演見に行かなくちゃならないし、・・・・なっ、怠ける理由なんて、いっくらだって湧き出てくるもんなんだよ。人間は、弱い!中でも、僕は弱い!!

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さっ、いつでもいらっしゃい!寒気団

2016-10-07 08:30:53 | 暮らし

 いつまでもダラダラ暖かいと思っていたら、台風通過でぐっと冷え込んできた。そうだよな、もう10月も半ばに近づきつつあるんだもの。

 さすがに雪が降るのは11月だけど、最低気温10℃以下なんて日々もすぐそこに迫っている。今朝だって12℃だったし。部屋の中でじっと本なんか読んでると、足元から寒さがゾクゾク、慌ててひざ掛けなんか取り出した。こりゃ、そろそろ準備しておかなくっちゃね、冬の備え。

 まずは薪ストーブだ。寒くなったらいつでも焚けるよう、煙突掃除だ。昨冬半年分の煤がそのままほったらかしになっている。内壁にべたっとこびりついた煤を取り除かにゃならん。煙突が詰まるって言うと、知らぬ人は煙が通れないほどびっしり詰まってるとこ想像するだろうけど、そんななったら薪どころか、紙だって燃えない。せいぜい壁に1センチ程度へばりついているに過ぎない。煙は通るには通る、でも、ぐっと流れは悪くなる。火の勢いも弱まる。この内壁数ミリの煤を取り除く。

 我が家の場合、一階居間にあるストーブから煙突はすぐ上の寝室を通り抜け屋根を突き抜ける構造になっている。そのおかげで、寝室は完全暖房器具。念のため置いてある石油ストーブももう数年間未使用のままだ。邪魔なこと、邪魔なこと。なんとなく惰性で居座り続けている。

 煙突の掃除口は、この寝室にある。

 屋根の上から1階のストーブまででは相当の長さになるから、この中間地点で煙突ブラシが差し込める構造になっているのだ。この縦20センチ、横15センチほどの窓を開けて、そこから長い金属製の柄の付いた金ブラシを突っ込み、壁面にこびりついた煤をそぎ落とす。柄の長さ4メートルほど、天辺までは届かないが、煤が溜まる中間部分は十分にカバーできている。それより上については、長い棒で外側を叩いて落とす。そんなんで落ちんの?これが意外と効果的なんだ。腕まで中に差し込んで、ブラシを上下して煤をそぎ落とす。あらかたは煙突の最下部に落下するのだが、窓からも飛び出してくるので周囲は新聞紙を敷いて防御。

 今度は1階に戻って、ストーブ裏の煙突底部の蓋を取り除く。溜まりに溜まった煤が、ザザッーとこぼれ落ちる。その量、なんと広げた新聞紙に山なり一杯!目方にして5キロはある。

 これを新聞紙ごと引き出して、家の裏に廃棄。後は、半年間、つもりに積もったほこりや塵、くもの巣を掃き落として、本体、周囲を清掃。ほれぇ、見違えるように廉潔の姿に生まれ変わったじゃないか。

 そっ、これで冬の支度はOK!いつでも来い!だぜ、冬将軍。快適に過ごしてやるぜ。

 あっ、いかん、薪割まだだった。

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