ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

花火は庶民の楽しみ!じゃなくなった今

2023-08-16 10:00:25 | 世の中へ
衝撃的だったなぁ、この写真。
最初、なんだかわからなかった。
えっ、フェンスの向こうでドラマの撮影とかしてんの?工事現場に珍しい重機とか動いてんの?最近は仕切りのパネルにもペインティングするんだ!
って、違ったぜ。
向こう側は花火会場なんだっ!ひぇーっ。
入場料要るんだと。1席10000円以上とか十数万の特別観覧席もあるんだってよ。驚きぃぃぃぃ!
ついに来た、格差社会。
誰もが楽しめる夏の風物詩、納涼花火大会も有料、貧乏人にゃ見せてやらないよ、って。いよいよだな。
いや、違うな。
実は世の中、こんな光景は随所に広がってんだ。
海外でバカンスを楽しむ家族、方や夏休みで給食なくなり昼飯を子ども食堂に頼る子どもたち。コース数万円のディナーを楽しむ人たち、賽銭箱から1000円盗んで捕まった老母抱えた息子。ボランティアの食糧配給に並ぶ大人たちの列。
なぁに、見えてなかっただけの話しさ。格差はすでに最終フェーズに近づきつつあるんだ。子どもの貧困率(2018年)は13.5%。ひとり親家庭の貧困率は48.1% … 
見えなかったのは、見せなかったからってことだ。
メディアが眼を逸らしてれば伝わらない。見たいもの、見せたいものにしか目を向けないんだ、彼らは。だって、彼らの見慣れた光景は幸せな中産階級の暮らしなんだからさ。
政治家や官僚の育ちが良過ぎて、下層の人たちが見えてないってのは、もはや常識になってる。岸田さんの聞く力は聞きたいことだけ聞く力、嫌なものは、見たって形だけ作る。豪雨災害の被災地でも、とどまったのは10数分、すぐに豪華、かどうか知らんが、会食に向かったってことだろ。
自民党の政治家は世襲のお坊ちゃま方か官僚からの横滑り、上級官僚は教育環境整ったいいとこのご子弟。見えるわきゃないんだよ。「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」とか、「人は見たいたいものしか見ない」シーザーの言葉。
これ、どうも大手メディアの記者連中にも当てはまるようなんだなぁ。教育格差が広がって、記者たちの出身階層も中上流に固定されてきてるってことを大手メディのOB記者が言っていた。
だろうな。
自分の世界と離れた人や物事を探りに行くにはかなりのバイタリティが必要だが、彼らにそんな気迫はない。そんなことしても誰も褒めてくれない、ってことは出世に役立たない。
彼らが足を向けない間に、世の中はまるっきり別の様相を呈しつつあるんだが、彼らは見ようとしない、知ろうとしないからわからない。
気付いたときにゃ、花火大会がフェンスで囲われてたってことだ。
頼むからさぁ、この現実をもっともっと様々な場面に探っていって欲しいんだぜ。夏休みって言ったら、飛行場の海外便の待合室映し出してばかりいないでさ。クーラー止めて猛暑にじっと耐えてる年寄りの部屋を覗くとかさ。食料配布の列に並んでみるとかさ。
階層を超えて、真実に迫る、そういう記者魂、取り戻してくれよ。
正義感とか真実追及の欲求とか、これなくしたら、人間辞めました!ってことなんじゃねえのかい。






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