ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

うわっ、なんて暗い作品書いたんだ!

2022-03-25 11:01:33 | 菜の花座

 さて、改訂版台本、どうかな?台本読み初回、どんな反応してくれるかな?って、まっ、一読にして意通ず、なんて行きっこないさ。そりゃもうこれまで嫌ってくらい経験してきてる。

 今回も、始める前に、セリフの言い回しとか考えないで、全体の構造を読み取るように、シーンや設定を頭に浮かべながら読んで欲しいって注文つけたんたけど、どうだろうなぁ?小説と違って、台本ってセリフが主体、その時々の気持ちとかってほとんど書き込まれてないからね。できるだけト書きで誤解のないようにはしてるんだが。セリフって、意味を伝えるばかりじゃないからね。言葉や言い回しだってかなり気を使って選んでるし、微妙な間も・・・で表したり、長セリフは途中改行入れて、心の動きや思い入れとかを読み取ってもらえるように工夫してんだぜ。できるだけ、その場の雰囲気、登場人物の心のあり方なんかが伝わるように一生懸命書いちゃいるんだが、なかなかねぇ、その意図は伝わらない。

 今回も読了後の団員の表情は、パッとしないぜ、まるで輝かないよぉ!うわぁ、面白いぃぃ!とか、深くなりましたねぇ!とか、ないのかよ?ずいぶん面白く書き直せたと思うぞ。新しく入った人に向けて書いた役、家出の不良少女とか、心中くずれのダメ男とか、面白いキャラクターだと思うんだよな。ダメか?

 たしかに、暗い!憂鬱なエピソードで覆われちまった。酒浸りの女たらしとか、心中事件に裏の裏があったり、売春窟やら子捨ての話題、強姦、DV、政略結婚、うーん、女を苛むありとあらゆる男の暴圧のオンパレードだなぁ。時代は大正年間なのに、今も変わらぬ女たちへの抑圧、威圧。怒りが乗り移っちまったのかなぁ。ついつい、ガラスの天井とか、DVとか今どきの言葉も放り込んじまってるし。

 改定前は、男を手玉に取るシーンとか、男のだらしなさとか、コミカルショットも少なくなかったんだけど、書いてるうちに、なんか、そんな生易しいもんじゃねぇぉぞ!ってどやされてる気がして、これでもか、これでもか、と、陰鬱な方向に流されてしまった。

 日ごろ、テレビドラマなんかで目にする、家族の絆とか愛の力、なんてお定まりの予定調和なんて、全部ひっくり返してるし、笑いが入り込む余地も少ない。団員もかなり戸惑ったのかもしれない。お客さんは、もっとかな?劇見て重い課題突きつけられたくはないよ、菜の花座と違うじゃないか、って反応もありだよな。これまで笑いと面白さ追求してきたわけだし。

 が、面白くないわけじゃない。サスペンスの要素は存分に取り入れている。しだいしだいに、明らかになって行く真相!ってやつな。毛嫌いせずに追ってもらえれば、きっと物語に引き込まれるはずだ。もちろん、ガチガチの課題の連投だけで出来てるほわけじゃない。そこは、忘れちゃいないさ、息抜きの大切さ、笑いの必要性、そして、ダンスの魅力?

 最後には、ほのかな希望も・・・おっといけねぇ、これ以上はネタバレものだ。まっ、たまにはリアルに挑戦して演技を磨こうぜ。お客さんも「昭和の女たち」シリーズの一篇として楽しんでおくれよね。

 


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3 コメント

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Unknown (れみ)
2022-03-25 15:39:48
昨日は久々の読み合わせで楽しかったです!
初回は重かったですね(笑)
でもどんどん面白く出来そうです!

昨日聞き忘れました。
パーマかけたいのですが、役的にどうでしょうか?
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パーマ (taowatarukaze)
2022-03-25 16:14:50
時代的にパーマが流行り出すのはもうちょい後のようですが、おしゃれな女性はかけててもおかしくはないでしょう。ただし、アフロに近いようなのはだめですね。髪の先がウェーブみたいなのが、よく見られたようです。
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Unknown (れみ)
2022-03-25 23:03:18
なるほど、参考にします。
3ヶ月経てば髪の状態も大分変わると思いますが(^_^)
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