おーい、そこのご飯食ってるお方、お米ってどうやって茶碗にたどり着く知ってるか?いや、苗作って田植えして、なんて初めのはじめからじゃなくって、収穫した後の話しさ。
天日乾燥米の場合、まずイネを刈り取る、これはわかるよね、稲刈り、機械はバインダー。刈り取ったイネを二握り程度の束に結束するから、この名前ね。これを1杭48束杭に掛けて、乾いては上下、穂と茎入れ替えつつ3度の杭架け替えをして2~3週間。しっかり乾いたら、実を穂から扱き落とす、これイネ扱き=脱穀ね。機械はハーベスター。
ここで出てくるのが籾付きの米だ。この籾付き米だと常温で長く置いても品質が変わらないから、自家飯米や直販する農家は、ほぼこの状態で米を保存して1年間食つなぐ、あるいは売りつなぐ。まだまだ炊飯器にはたどり着けないよ。
このお米を固く包んで守ってるもみ殻=表皮を剥ぎ落す、これが籾摺りだ。機械は籾摺り機で、出来てくるのが玄米だ。ここまで来れば、馴染みの人は少なくないだろ。玄米をさらに削って白米にする。機械は精米機。で、ようやく皆さんの食卓に到達する白米になるわけなのさ。
なっ、手間も機械もずいぶん必要だって、わかってもらえたかな。精米した白米はどんどん変質するから、少量手に入れて早く食べたほうがいい、こりゃほぼ常識のはず。ところが、玄米だって常温では品質劣化して行くのさ。で、必要になるのが冷蔵保存庫。ここで10℃以下に保っておけば、まあ、1,2カ月は保証だね。
長々、ぐだぐだと上から目線の説明、ごめん。何が言いたいか?多くの機械類のうち、籾摺り機だけは我が家にないのさ。以前、中古を買って夜なべ仕事でやっていたこともあったが、いやはやネズミの襲撃激しくてね、数年間頑張った末、あえなく降参。今は、友人に頼んでいる。年に5回くらいに分けて籾摺りしてもらうわけだ。終わった玄米は冷蔵庫、籾付き米は小屋に1年間保管する。
イネ扱き=脱穀作業始めるには、この保管スペースを空けにゃならんのよ、新米置くためにね。幸い去年は豊作だったから、1年越しの古米がだいぶあって、これを籾摺りに持ち込んだ。忙しい中、引き受けてくれて、助かったぁぁぁ!
で、そのスペースきれいに清掃して、新しい米持ち込みの場所を確保して、ハーベスターを引っ張り出して試運転。さらに、コンバイン袋と言われている脱穀籾を入れる袋を準備して、やれやれ、これで明日は脱穀ができる、と、ここまでの下準備で今日は半日費やした。
ここまでやっておけば、後はお天気様とご相談だ。今夜雨降らず、明日晴れれば、いよいよ脱穀=イネ扱き決行となる。扱いた後の稲わらを束ねるアサヒモも買って来た。ハーベスターにもキャリーにガソリンたっぷり入れた。すべて万全、段取り終了。
なっ、一人ですべてやるとなると、このくらい気配りしておかにゃならんのさ。明日は天気になぁぁぁぁれ!
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