ステージおきたま

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穂が出た!

2021-07-29 12:07:19 | 米つくり

 自然は正直だよなぁ!ヒトメボレ、例年通り、7月末に穂が出始めた。この調子で出穂が続いて、8月10日には出そろうだろう。中干し(穂が育つ前に田の水を一時抜く作業)をしない我が家の田んぼは、次々と茎が成熟し、だらだらと出穂が続く。無理に揃える必要はないよ、これが自然の姿なんだから。

 イモチはほとんど見られない。株間除草でイネの中に分け入った時には、たまにイモチの斑点が見られる葉もあったが、広がっている気配はまったくない。不安におののきつつ見回った去年の出穂期とは大いに違う。眺めるたびに、イネの生命力に感動する毎日だ。気持ちが落ち込んでいる時など、わざわざ田んぼを見て、元気をもらっている。イネの鋭くすきっと伸びあがった葉先は自然の勢いそのものだ。

 天候に恵まれた、ってことはたしかに大きい。でも、どうもそれだけではないようだ。苗が丈夫に育ったってことが大きいんじゃないかな。去年の苗作りは散々だったもの。苗土に加えたボカシが未熟な上に量が多過ぎた。幼少期に肥満にして過保護に育てた子ども、ってところかな。成長に従い、体力のなさ、病気に対する抵抗力の不足が際立ってしまった。そんなところじゃないかと思う。

 堆肥置き場になって、最後まで堆肥たっぷりになった場所でも、イモチは見られない。しかも、そこのイネは茎数も多く、背丈も抜きんでている。堆肥撒きすぎも必ずしもイモチには直結しないってことだ。かえって、地力不足の部分は、イネもか弱く茎数も少ないので、周囲一面雑草の絨毯になっちまってる。こういう場所にはもっと堆肥を入れて、土を肥やす必要があるだろうな。

 そう、来年の課題は、ただ満遍なく堆肥散布するのでなく、地力の低いところに重点的に播くってことがだ。もちろん、ボカシは丁寧に発酵させて、苗土には適量を守る。もう40年も米つくりしてるっていうのに、未だにこんな初歩的な学びで納得してるって、ほんと、成長しないよなぁ。まっ、その都度、何かしら新しい挑戦をしているせいではあるんだけどな。

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2 コメント

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中干し (青空)
2021-07-30 09:25:26
こんにちは。
我が家の田んぼも穂が見えてきました。
我が家もヒトメボレです。中干しはしないのですね、稲の生命力を生かしているということなのでしょうか?
お米を作っているというよりも稲とお話しししながら一緒に育っているように思えます。
暑い日が続きますが、体に気を付けて作業しましょう。
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コメントありがとうございます。 (taowatarukaze)
2021-07-30 18:20:05
青空様
そうですねぇ、自然に育て、というか、勝手に生きな、こっちはそれをお手伝するからさ、ってところでしょうか。
イネに限らず、作物が元気だとこちらも気持ちよく過ごせますね。
食べ物以上の親近感を感じます。
田の除草もそろそろ飽きて来ましたが、もうひと踏ん張りです。
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