ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

「沈黙の春」再び?

2018-06-23 09:44:27 | 農業

 紗幕トンネルで無農薬キャベツって、調子乗って、ここに書いたけど、実は蝶々そのものも少ないんだよなぁ。数年前なら、今頃モンシロチョウの大乱舞が見られたのに、今年は、1,2匹、あっ、蝶々って頭でかぞえるんだってよ、が手持ち物沙汰に漂ってる程度。この程度なら、産み付けた卵を探してつぶして回ったって、青虫の攻撃を撃退できそうだぜ。事実、うちのお裾分けのキャベツ苗育ててるお隣さんも、こっちの心配をよそに、紗幕なしでそこそこ立派に育てている。ヨトウムシもほとんど出てないようだし。

 それと、ジャガイモを食い荒らすニジュウヤホシテントウムシ、こいつもほとんど出ていない。春先、数匹つぶしたくらいで、卵も産みつけられていないようだ。そろそろ収穫に向かうこの時期、もう、どの株にもびっしりとへばりついてむしゃむしゃしゃりしゃり食い進んで、葉っぱなんか見る見るうちに網の目になっていくもんだが、きれいなもんだぜ、今年は。神さんは灰を撒いたから、なんて言ってるけど、そんなもんじゃない。寄り付くもなにも、いないんだから。

 この数年、畑をきれいにしてるってこたぁ、効いてるだろうな。以前、採り残しのキャベツそのまま置き去りにして、モンシロチョウの楽園作っちまったことあった。それに学んで、畑から作物の残渣は運び出し、草も極力取ったり刈ったりして、虫たちの集い所を作らぬようにしてきた。それはたしかに効果が出ているに違いない。が、周囲にゃ耕作放棄地もあちこちにあるわけだから、我が菜園だけで害虫撲滅なんてできっこない。

 それに、もっと不可解なのが、ハチがいなくなったこと!以前は、ハチの巣が、ブルーベリー数株に出来てたもんで、気付かずに収穫して危うく刺されそうになったりしたものだ。今年、見つけたのはたったの一つ!

 一匹のハチが必死になって巣を守っているだけ。もう1か所のハチの巣の密集地帯、ハウスのフレームにも、まったく巣が見当たらない。これどう見たって、減ってるんだよ、ハチ。

 今、養蜂家の間で大変な問題になってるハチ群の消滅、稲のカメムシ防除に使われるネオニコチノイド系殺虫剤の散布が原因だって言われてる。ここらも周囲は水田に囲まれてるから、きっとその所為なんだろう。あるいはブドウ園で使う農薬にも問題あるのかも知れない。

 レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で警鐘を鳴らした農薬の害、50年以上も経って、またまた出現ってことなのか?虫たちが飛ばなくなった田畑。不気味な静寂。虫が死に絶えるってことは、人間にだっていいわけない。いいのか?こんなこと続けてて。

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