3月のシニア4期生卒業公演に始まって、5月末には菜の花座『女たち満州』、7月晦日に『クロスロード』菜の花プラザシニア団、5か月間のフル稼働が終わって、菜の花座はしばしのお休み、でも、座付き作者は息つく暇なく、次回、シニア5期生公演の台本にかからにゃならん。この炎熱地獄の中、陽炎ただよう脳内を叱咤激励しつつ、アイディアを絞り出す毎日が続いている。
ネットに逃避し、オリンピックに引きずられ、農作業には追いまくられ、働かぬ脳みそを素面のせいにしては酒を注ぎこみ、ただただぼうっとアイディア降臨を待ち望んで1週間、キター!ってほどの好感度ではないものの、これならなんとか書けるかな、程度の心細い到達点にはたどり着けた。
湧き出した源泉は、今回最高齢85歳の参加者Kさんの存在だ。ともかく若い!果てなく意欲満々だ!これぞと思えば即座に挑戦、50歳にして中国に留学したかと思えば、今は囲碁、社交ダンス、それに演劇学校だ。東京オリンピックには通訳ボランティアをするつもりだし、先々は、ってどこまでだ?フィリピンに渡って英語教育の研究をするのが夢って、おいおい!われら凡人、その場でストップモーション、出るのはため息ばかり。公演も始まらぬうちから、卒業旅行は台湾ね、案内・通訳任せなさい、とこれもきっと実現するに違いない。
思いついたらなんでもやる、人のやらないことならなお楽しい!そんなKさんを見ていて、この人、ぜったい死なないよ、100歳過ぎてもプリウス乗って全国走り回ってるよ、だったら、葬式だって自分の手でやりたいって言い出すんじゃないか。これが発端だ。自分の葬儀くらい自分でやらなくてどうする?ええーっ???まっ、生前葬って究極の自己表現だからね。
えっ、それっておまえの欲望なんじゃないか、って?違う違う、僕の望みは人知れずひっそりと消え去ることだから。自分ネタで表現活動するつもりはさらさらない。ただ、生前葬やるぞ!それもとびっきり奇想天外なセレモニーで!なんてこと考える人間には大いに興味があるし、出来るものなら企画とか構想とか力を貸したいって思う。
だから、次回公演は「生前葬」に決まり。タイトルも『生前葬につき・・・・』とした。のっけから生前葬出していいのか?ちょっと刺激的すぎないか?と、柄にもなく躊躇ったりもしたが、どうせチラシのあらすじ紹介には出さねばならない言葉、だったら、ズバッと掲げちまおう。「につき・・・・」この語尾不明朗さはなに?なんか、いろいろ想像できるだろ、例えば、会費制にてお願いいたします、とか、平服にてご参会ください、とか、一品持ち寄りで、とか、全員出し物のご準備を、とか、無礼講にて、とかとかとか。
そう、どんな生前葬を執り行うか?これもこの劇の興味のツボの一つ、びっくり仰天の葬儀をご覧にいれよう。それと、アイディアは生前葬だけじゃない。あっと驚く為五郎!古い!死語を通り越してミイラ語だ、的などんでん返しも準備するつもりだ。ほらほら興味湧いてきたろ?見たいだろ?公演は11月23日、勤労感謝の祝日だ。
いやぁぁぁ、待ち遠しいね、台本の完成が。いやぁぁぁ、思いやられるね、完成までの苦難の日々が。
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