ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

やっぱり雨だよ、稲刈り2日目!

2016-09-26 19:10:37 | 農業

 朝、5時半、はたと目が覚める。雨だよ、雨!もうどこまで騙せば気が済むの!午前中は曇りって言ってたでしょうが!まったく、天気予報、責任持ってよ。ころころ変わるんだから。

 雨に打たれる稲束の山がありありと浮かんで、飛び起きた。どうしよう?雨の中で杭掛けするべきか、小降りになるまで待つか、それが問題だ、なんちっゃて。取り合えず、もう一つの心配事、U-16サッカーアジア杯準々決勝UAE戦の録画を見ながら考えることにしよう。ここで勝てばU-17ワールドカップ出場だから。

 前半終了で1ー0、よしっ、これで勝った。外を見れば、ほれぇぇ、雨あがってんじゃないか。予報なんて、あてにならんってことよ。よしっ、杭掛けするぞ!降ろうとあがろうと、するんだ。予報なんて知るもんかい。

 まずは積み残しを集めて、さらに杭を2本増して、43本、いよいよ杭掛け開始!ああ、昨日、無理して積んでおいて良かったぁ!中はしっかり乾いた状態だよ。キャリーに積んでおいたのも大正解!濡れずに済んだ。杭1本、4分。ひたすら黙々と作業を続けた。午前中いっぱいはかかるんだろうな、と観念し始めた頃、一緒に田を作るお隣さんが手伝いに来てくれた。おお、救いの女神、現る!杭掛けの残り半分はお願いして、もう一枚、コシヒカリの田の刈り取りを始めることにした。雨はまたもや降り始めていたが、もう、気にしないってきめたから、ともかく刈っちまうんだ。

 昨日3時間で刈れたから、少し狭いこっちなら、昼前には終わるだろう。と、踏んだが大きな間違い。しとしと降り続く雨で、機械のご機嫌、きわめて悪しく、1周するごとに、結束機に紐が絡まる。さらに、このところの雨続きで、地盤はゆるゆるのドロドロ!機械の後から必死で押してやらないとあらぬ彼方へ曲がっていく。ダメだ、そっち行ってどうする、戻れ、戻るんだっ!っと後進にギアを入れたら、あらららら、ぬかるみにはまってしまった。前進、後進、繰り返せば繰り返すほど車輪は深くめり込んで行く。底なし沼にはまり込んた探検隊車両ってとこだ。こりゃいかん。人呼んで引っ張ってもらうか?いや、待て、その前に、あれだ。雪の吹き溜まり脱出用の鉄のブレード、なんて言うんだ?あの凹凸付いたやつ、ま、いい。車庫から引っ張り出してきて、車輪にあてがい、ゆっくりとエンジンをふかして、必死で引っ張る。どうにか、脱出。やれやれ、また半分も終わってないんだぞ。

 コシヒカリ、出来がいいのも、一苦労の原因。びっしり茂って株元がまったく見えない。刈り残しがあちこちに出てしまった。後退して刈り直す余裕なんてまるでなし。ともかく、刈ろう。なにがなんでも倒してしまおう。昼を回るまで死闘を繰り広げて、ようやく、全面刈り終えた。バインダーも戦を終えた戦士のよう。お疲れ!

 神さんも東京から戻って来たことだし、これで安心、穴開けて杭立てれば、あとはスススイのスイだ、と気楽に構えていたら、これがトンデモナイ!稲束運びがまるで進まない。なんせ、重いんだ、豊作のコシヒカリ、茎も重量級。それも雨をたっぷり吸い込んでるから、半端じゃない。しかも、足元は完全にぬかるみ状態。油断すれば、足が抜けずに靴を掻っ攫われかねない。それと、見て見ぬふりした刈り残しとご機嫌斜めのバインダーがまき散らした未結束の束。さらに、昨日の頑張りもじくじくと効いてくる。

 またまた、夜間作業か?夜なべ仕事か?それはない、それはもう無理。昨日同様、杭掛けは諦め、杭の周囲に集めて積んだところで、本日の稲刈り作業終了、ということにした。中途半端で投げ出した形の仕事だが、刈り遂せた満足感は大きい。さらに、大豊作の喜びはじんわりと広がって、まずは、ビールか?ハイボールか?

 

 

 

 

 

 

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