ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

書けた!食育子どもミュージカル2013『マー君とキッコちゃんの台所』

2013-02-17 17:38:25 | 演劇
 締め切り直前。書けた。どうにか書けた。まだ、整理しないとならない部分がたくさんあるのはわかっている。書いているうちにキャラクターが変わってきたりしてるから、台詞とかもずいぶん直さないとならない。集団演技のシーンの台詞の割り振りなんかもきっと不自然なところがいっぱいあると思う。今夜と明日半日は精一杯手直し作業に熱中しよう。

 今回の『マー君とキッコちゃんの台所』、きつかった。理由は二つ。ストーリーが極めて単純だってことと、場所が台所だっけっていうこの二つシンプルさが難問だった。前作の『アーダコーダと魔女ナンダ』のように森の汚れと海の汚染の問題から、土壌微生物の話し、さらには腸内細菌にまで突っ込んで、最後は分かち合うことの喜びに行くという波瀾万丈、しっちゃかめっちゃかさがない。登場人物と言えば、マー君とキッコちゃん姉弟と道化役の2匹のネズミ、イエローとピンクを取り巻いて、野菜達、インスタント食品、変なスイーツ、キッチンクィーンとそのお付きの調理器具と、まあ、定番て言えば定番、もうどっかで書いた?みたいなのしか出てこない。

 しかもストーリーはインスタント食品漬けの姉弟が料理作りの大切さを学ぶって、これ以上簡単なストーリーはないでしょ、てくらい単純な筋立てだ。もちろん、ちょっとしした仕掛けを仕組んで最後は、おっと!となって、しんみりほろりとなるようにはしてあるけど、前回のように説明台詞がいっさい書けない。だから、ほとんどの台詞が、言ってみりゃどうでもいいものなんで、どうでもいい台詞を面白くするには、とことんギャグを磨かないとだめなわけだ。だから、苦しかった。

 これまでの食育ミュージカルで笑いのとれるパターンはもちろん継承しつつ、新しいやりとりやキャラクターも作ってみたつもりだ。笑いとは縁の無かった役者にも笑いをとることを要求する設定をいくつも仕組んだ。さて、どこまで作者の意図をくんで笑いの渦を巻き起こしてくれるだろうか。

 今回も台本より先に歌詞を仕上げるという方法をとった。作曲の時間を少しでも多くとって、知野先生のご負担を小さなものにするためだ。曲は3月の中旬に上げていただくことになっている。

 初演もすでに決まった。3月28日(木)が川西町農村環境改善センターで観客は小松や犬川地区の学童保育の子どもたち。翌29日(金)は米沢市松川コミュニティセンターでやはり米沢の数カ所の学童保育の子どもたち。多分最後の食育子どもミュージカルもいよいよスタートだ。

コメント
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