ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

素人が音楽って!こりゃ泣けるぜ!!

2007-08-26 21:08:46 | アート・文化

 昨日はかなりやばかった!家に帰るなりリコーダーの稽古だったから。いえ、夕飯は食べたんだけど。置農の地区大会用ミュージカル『どんがら山奇譚』の話しだ。芝居の中で生バンドを出すってことはすでに書いた。大太鼓と締太鼓がリズムをとって、アコーディオンとソプラノ、アルトのリコーダーがメロディを受け持つって編成だ。演奏するのは4曲。3曲は土井先生の作品。もう一曲はゴータンプロジェクトの曲。僕としては、そう難しい曲でもないし、リズムもゆったりだし、まっ、できるでしょって軽く考えてた。ところがところが、なかなかどうして、演奏にならない!音楽にならない!

 楽譜渡して一週間、そろそろ形になってるだろう?うん?なに?これ音楽?うそでしょ?どうして?楽譜あんでしょ?演奏のデモCD全員に渡したでしょ?君たちなにやってたのこの一週間?次から次と質問は詰問へとエスカレートしたってわけ。

 いや、こんな紳士的にというかねちねちと問いつめたわけじゃない。まっ、その場を再現するなら、なにやってんだよ、おめえら!!でしたね。

 楽譜があって、デモCDがあれば、なんとかなんじゃないか、って思いこんだ僕の間違いだった。音が流れてれば、その音を楽器や声で出してみるってそんな難しいことじゃないって思ってたんだけど、これって意外と大変だったんだってことにようやく気が付いた。

 そう言えば、菜の花座のサオリもチンドン屋のクラリネット押っつけられて恨み辛みの連発銃だったものな。世の中こんなに音楽が溢れてるってのに、どうなってんだろ?若い連中なんて、のべつ幕無しIpodやらオーディオプレーヤーなんかで音楽垂れ流してじゃないの?音楽漬けって生活じゃないの?なのに、こんな簡単なリズムが刻めない!な!ん!て!

 で、考えたんだけど、音を聞くってことと音を出すってことの間には深くて暗い溝があるってことなんだよね。いっくらたくさん良い音楽聞いたからって、その音楽を演奏できるってもんじゃない、当たり前だ。いやいや、演奏はともかく、そのメロディやリズム口ずさむってことだって出来ないってことなんだね。で、さらに、辺り見回してみると、音楽は溢れてるけど、音を出してる人間って意外と少ないってことに気付いちまった。

 昔はこうじゃなかったよ!って、ああ、もう年寄り!でも言っちゃう!例えば歌声喫茶てのがあったしね。新宿駅西口フォークゲリラなんてのもあった。若い奴はギター抱えてフォークソング歌うってのがごくごく当たり前の光景だった。宴会だって、みんなで手すり手拍子で民謡歌ったしね。要するに今みたいに聞くばっかりの人なんてほとんどいなかったんだよ。僕だって、中学は吹奏楽、高校、大学は合唱と過ごしてきたから、聞くことと出すこととが、結構直結してるんだ。

 で、そこに気付かぬあなたが悪い。そうです、その通り。なら、僕が教えましょってことで、昨夜は3時間リコーダー吹きまくってたってわけなのだ。その成果を今日は夢中で披露して、特訓、特訓、また、特訓!どうやらなんとか様になってきたんでした、今日やっと。

 演奏とダンスと台詞がからむオープニングシーン、う~ん!いいよー!なかなかいい!これに照明さんが上手く明かり作ってくれれば、相当インパクトあると思う、ってそんなこと書いてたって見てない人にはわからないってーの。そうです、だから、見てください、『どんがら山奇譚』。置農の上演は15日(土)14:20からです。レベルアップの置農ミュージカルお見せできますよ、きっと。

 

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