木曜日、前日の身体を使った稽古のおかげもあって眠りは深かった。
家の中をリセットする日。スーパーなど3往復して買い出し。
フリーランスという自営業なので、領収書はノートに貼り付け帳簿もつける。
銀行に寄って記帳も。やっぱり紙がいい世代なんだよね。
週末のお仕事のお弁当のおかずも念頭に食材用意。これは楽しい時間。
近所のスーパーで懐かしい食材を見つけると、ふっと20代の頃に意識が飛んで、四畳半に集まってくれた演劇人たちに出していたご飯を思い出す。
ご飯はワールドワイドだったので、スパイシーすぎたことも多々あった。
インドから帰国したばかりの人が来た時に、出したカレーを喜んでくれて、「このカレーは手で食べないと失礼だ」と言って、手を洗ってきます、と。嬉しかった。
そして、演劇を学び続けるうちに基本的には、伝統を大切にしたい「保守な」人間になっていったと考えている。
シンガポールのディック・リーの「伝統はスピリットだ」にも強く共感しつつ、もちろん恩師たちの本を読み進めながら「日本の」伝統(スピリット)を考え続け、舞台作品を創っているつもりだ。
そして郡司正勝先生の「昔からそうだから」と言われたら「戦後から」だと思いなさい、という言葉を大事にしている。
最近の「保守」を名乗る人たちの「昔から」は基本的に戦後のものだし、そのルーツはせいぜい明治維新後だ。
日本の伝統をもっと大事にしてほしい。