泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

さて初日

2007-10-13 09:23:42 | 丹下一の泡盛日記
 昨日、新井淳一さんが楽屋にシャツをずらりと並べて「これ使えないかなあ」「おおすごい!」。
 今回の衣装は、全員スーツ。そしてその下に新井さんが持参してくださったシャツを着ることに。もちろん新井さんの布とデザイン。インドで購入したという綿に金属糸の刺繍がしてある。
 金属と言ってもきらきらしているわけではなく、その光は重々しい。格調高いシャツだ。自分のシャツのボタンは、鳥の浮き彫りがほどこしてある。写真できちんとお見せできないのが残念。

 みんなが舞台の準備をしている間、楽屋で新井さんと話す。(今回、自分は客演でものすごく楽をさせてもらっている)
 そして昨日、会うのは初めてと書いたが、思い出した。12年前に千賀企画で「桜の森の満開の下」を酒蔵で上演した。その時観に来てくださっていて、打ち上げで乾杯の音頭を取っていただいた。
 桐生には「芭蕉」という素敵な飲み屋がある。(先日大ママとかみさんを連れて行った)「芭蕉が僕の学校だったんです。議論したり、教わったり」。「僕にとっての学校は火の子でした」「え~~火の子知ってるの!」「働いていました」「!!」

 新井さん、東京に来た時はいつも火の子に寄っていたそうだ。火の子の話でしばし盛り上がる。そして、話はアングラの時代に。僕の卒論の主査、郡司正勝先生もご存知だった。さすが、というか新井さんなら当然というか。。。

 舞台はかなり仕上がってきた。若い二人も一生懸命。特に孝二郎は初舞台。みんな酒蔵の土ぼこりで大分喉に来ているが、大丈夫だ。

 今回の演劇祭は例によって桐生の劇団Pの面々によって支えられている。代表というより親方といったほうがぴったりの小林さんや照明担当の山口さんも久しぶりの懐かしい顔だ。
 Pの人たちのきちんとした仕事には、今回も頭が下がる。そしてみんながついていてくれるからすごく安心。

 みんなは、もう起きて有鄰館に。自分は少し後から追いかければいいことになっている。今日の14:00から舞台。肩の力を抜いて、そして精一杯のエネルギーで立ち向かってきます!
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