泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「マイナス1」と言うこと

2022-12-13 08:19:55 | 丹下一の泡盛日記
月曜日は横浜ボートシアターの稽古へ。
稽古場に行く途中、花や木に出会えるのが小さな楽しみ。
妙に心が落ち着かず。
稽古場でちょっと心が乱れてしまった。
反省。
それは来週には試演会の本番を迎えるのに、他の人たちよりも稽古回数が少ない、からだろうか。
今回は、全員が楽師も担当している。
自前の楽器を持ち込んで久しぶりに「演奏」。
ここで止まっってはいけない。
帰宅して、連れ合いが録画してくれていたNHKクローズアップ現代の新海誠監督のインタビューを観る。
印象的だったのは、最後に「共感」と言う言葉が出たことで。
東北の震災を扱っている「Hamlets/ハムレッツ」を11本創ってきたなかで、密かに大事にしてきたことは「共感」、そして「感情移入」だった。
もちろん被災の現場にいなかった自分には、永遠にわからないことがある。
なので「押し付けない」ことが基本と考えていて。それは、もちろんプレイバックシアターから学んだこと。
自分は「マイナス1」と言う言葉で説明することが多い。
他者のための隙間、とも。
実は日本の現場では、これがなかなか理解されない。
「完成品」を並べればいい、と考えている人が多い。
プレイバックシアターでいう「mature」とも繋がることなのかもしれない。
「マイナス1」で演技したり音を出すことを即興で、を20年以上やってきてようやく到達した世界でもある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする