泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

みるくとお別れ

2010-11-11 10:51:53 | 丹下一の泡盛日記
火曜日、みるくを小坪の火葬場に連れてゆく。
たくさん触って時間を過ごした。
彼女の体がちょっと変化して来ているのもわかっている。
彼女の体が「みるく」であるうちに骨にしてやらなければならない。

棺の中に大好きだったキャベツの千切りを敷き、これも目がなかったちくわを大量に。その他、ハムやゆで卵、かみさんの酵母パンも。
娘の幼なじみが供えてくれてジャーキーも。
なんだかどうみても微笑んでいるように見えてしまう。

車に載せて町内の散歩コースを一周する。
風は強いが空は晴れ渡っている。
小坪の斎場はあっという間。ルーク、ドラゴンに続いて3度目なので、慣れたもんだ。

早めに着いたので最後の別れの時間があってよかった。
最後にもう一度ハグする。
閉じられた扉の前で経を読む。
そしてうつせみの彼女はいなくなった。

かみさんと娘2、アリーシャと豆太郎も連れて、そのまま箱根へと車を走らせる。
犬と一緒に泊まれる和室の宿に。


温泉に入り酒を飲み、犬たちと散歩する。
食事も一緒だ。
そしてみるくの強いエネルギーを感じている。
この強いエネルギーが好きだった。

昨日、六本木で新しい仕事の打ち合わせの後、こもれびの稽古へ。
終了後、いつもの立ち飲み屋へ。
燗酒がしみるねえ。

今日はこれから品川で仕事の本番だ。
思えばみるくが体調に異常をきたしたのは先週の木曜日。
ちょうど1週間前だったことになる。
信じられない。昨日のことのようだ。
膝の上には豆太郎が安心して眠っている。
コメント
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