何度も来ている韓国だけど、誰かと来ると「観光初歩」からやり直す羽目になることが多い。
そして自分が一番行きたいところに最初からご一緒してくれる人はなかなかいない。
今回一人で来たのは「ずっと行きたかった場所」のいくつかをクリアしておきたいと考えたからでもある。
その筆頭は「非武装地帯」、いわゆる38度線。
以前は板門店も韓国ツアーで訪問できたのだけど、昨年アメリカ兵がラインを超えて北に亡命してしまってから訪問不可に。
それでも「自由の橋」と展望台などは行けるというのでツアーに参加した。(個人での訪問は不可)。
北から帰還した兵士たちが「自由」を叫びながら渡ったという「自由の橋」。
日本でも有名な「少女の像」があった。
二つあるのは、統一が果たされた時に一つを北側に送るためなのだという。
日本語のガイドの方は、この場所をスルーしようとした。写真を撮っている自分を見て「それは慰安婦の像です」とだけ言って先に行ってしまった。
日本人用のツアーなので「忖度」したのだろう。想定内なのでマニラでは英語ツアーに参加する予定。
この辺りは撮影可能なのだけど、昨今の緊張で展望台なども撮影不可。双眼鏡が設置されている3階のオープンエリアは閉鎖中。
それでもガラス越しに見た軍事境界線、非武装地帯は脳に焼き付いている。「あちら側」にそびえる鉄塔の上にはためく北朝鮮の国旗、向かい合わせに立つ同じ高さの塔の上の韓国の国旗。
時間ギリギリまでその場にいてその風景を焼き付けようと考えた。
その後、北が掘ったトンネルも歩いて帰還。この日の「歩数」は2万8千を超えた。
雨と寒さもあって脳がパツパツ。
何を食べたいか自問するまでもなく、答えはスンドゥブチゲ。
かねて調べてあった小さな店へ。大満足で爆睡。