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竹取翁と万葉集のお勉強

楽しく自由に万葉集を楽しんでいるブログです。
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万葉集 集歌3683から集歌3687まで

2022年10月03日 | 新訓 万葉集
集歌 3683 伎美乎於毛比 安我古非万久波 安良多麻乃 多都追奇其等尓 与久流日毛安良自
訓読 君を思ひ吾(あ)が恋ひまくはあらたまの立つ月ごとに避(よ)くる日もあらじ
私訳 貴女を想い私が恋していると、貴女に対して新しい月が来る度に立てる物忌みのように貴女を忌諱する日はありません。

集歌 3684 秋夜乎 奈我美尓可安良武 奈曽許々波 伊能祢良要奴毛 比等里奴礼婆可
訓読 秋の夜(よ)を長みにかあらむなぞここば寝(ゐ)の寝(ぬ)らえぬも一人寝(ね)ればか
私訳 秋の夜を長くと思う、どうしてこのように寝るのに寝られないのだろう、独りで寝るからか。

集歌 3685 多良思比賣 御舶波弖家牟 松浦乃宇美 伊母我麻都敝伎 月者倍尓都々
訓読 足(たらし)姫(ひめ)御船(みふね)泊(は)てけむ松浦の海(うみ)妹が待つべき月は経(へ)につつ
私訳 足姫の御船を泊めたでしょう松浦の海、貴女が私に再び逢う日を待つでしょう、その月は経ってしまった。

集歌 3686 多婢奈礼婆 於毛比多要弖毛 安里都礼杼 伊敝尓安流伊毛之 於母比我奈思母
訓読 旅なれば思ひ絶(た)えてもありつれど家にある妹し思ひ悲しも
私訳 旅の途中なので、恋心は断っているのですが、家にいる貴女を想うとかなしくなります。

集歌 3687 安思必奇能 山等妣古田留 可里我祢波 美也故尓由加波 伊毛尓安比弖許祢
訓読 あしひきの山飛び越ゆる鴈がねは京に行かば妹に逢(あ)ひて来(こ)ね
私訳 葦や桧の茂る山を飛び越える雁が奈良の京に行ったならば、私の恋人に逢って来い。

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