竹取翁と万葉集のお勉強

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再読、今日のみそひと謌 金

2019年05月24日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 金

集歌 3692 波之家也思 都麻毛古杼毛母 多可多加尓 麻都良牟伎美也 之麻我久礼奴流
訓読 はしけやし妻も子どもも高々(たかだか)に待つらむ君や島隠れぬる
私訳 愛しい妻や子たちも高々に還りを待っているでしょう。貴方は島に隠れてしまう。

集歌 3693 毛美知葉能 知里奈牟山尓 夜杼里奴流 君乎麻都良牟 比等之可奈之母
訓読 黄(もみち)葉(は)の散りなむ山に宿りぬる君を待つらむ人し悲しも
私訳 黄葉した木の葉の散って行く山に身を横たえる貴方の還りを待つ人は悲しいことです。
左注 右三首、葛井連子老作挽歌
注訓 右は三首、葛井連子老の作れる挽歌

集歌 3695 牟可之欲里 伊比都流許等乃 可良久尓能可良 久毛己許尓 和可礼須留可聞
訓読 昔より云ひける事の韓国(からくに)のからくもここに別れするかも
私訳 昔から云ったように韓国の言葉のように辛くても、ここに貴方と別れをしよう。

集歌 3696 新羅奇敝可 伊敝尓可加反流 由吉能之麻 由加牟多登伎毛 於毛比可祢都母
訓読 新羅(しらき)へか家にか帰る壱岐(いき)の島行(ゆ)かむたどきも思ひかねつも
私訳 新羅へか、家へにか、帰るか行くかの壱岐の島、行くことも自体も思案してしまう。
左注 右三首、六鯖作挽歌
注訓 右は三首、六鯖の作れる挽歌

標題 到對馬嶋淺茅浦舶泊之時不得順風經停五箇日於是瞻望物華各陳慟心作歌三首
標訓 對馬の嶋の淺茅の浦に到りて舶泊りし時に順風を得ずて停まり経ること五箇日。ここにおいて物華(もののか)を瞻望(みや)りて、各(おのおの)の慟(おも)ふ心を陳べて作れる歌三首
集歌 3697 毛母布祢乃 波都流對馬能 安佐治山 志具礼能安米尓 毛美多比尓家里
訓読 百(もも)船(ふね)の泊(は)つる対馬の浅茅山(あさちやま)しぐれの雨にもみたひにけり
私訳 多くの船が泊まる対馬の浅茅山、しぐれの雨にも黄葉した。
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