竹取翁と万葉集のお勉強

楽しく自由に万葉集を楽しんでいるブログです。
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再読、今日のみそひと謌 月

2019年09月30日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 月

集歌4191 鵜河立 取左牟安由能 之我波多波 吾等尓可伎無氣 念之念婆
訓読 鵜川立ち取らさむ鮎の其(し)が鰭(はた)は吾にかき向け念(おも)ひし念(おも)はば
私訳 鵜を川に潜らせてお取りになる鮎の、その貴方が食べ残した鮎の鰭を私に送ってください。私の事を少しは気に掛けて下さるのなら。

集歌4193 霍公鳥 鳴羽觸尓毛 落尓家利 盛過良志 藤奈美能花
訓読 霍公鳥(ほととぎす)鳴く羽触(はふり)にも散りにけり盛り過ぐらし藤波の花
私訳 ホトトギスが飛び鳴く翼の羽ばたきにも散ってしまった。花の盛りは過ぎてしまったようだ。藤波の花は。
左注 一云 落奴倍美 袖尓古伎納都 藤浪乃花也
注訓 一(ある)は云はく、散りぬべみ袖に扱入れつ藤波の花
私訳 散るでしょう。袖にしごき入れた、その藤波の花は。

更怨霍公鳥哢晩謌三首
標訓 更に霍公鳥(ほととぎす)の哢(な)くことの晩(おそ)きを怨(う)みたる謌三首
集歌4194 霍公鳥 喧渡奴等 告礼騰毛 吾聞都我受 花波須疑都追
訓読 霍公鳥(ほととぎす)喧(な)き渡りぬと告ぐれども吾聞き継がず花は過ぎつつ
私訳 「ホトトギスが鳴き渡る」と告げるけれど、私はたびたびは聞いていない。花の季節は過ぎて行くが。

集歌4195 吾幾許 斯奴波久不知尓 霍公鳥 伊頭敝能山乎 鳴可将超
訓読 吾がここだ偲(しの)はく知らに霍公鳥(ほととぎす)いづへの山を鳴きか越ゆらむ
私訳 私がこれほどに慕っているのを知らずに、ホトトギスよ。どこの山を飛び鳴きながら越えて行くのか。

集歌4196 月立之 日欲里乎伎都追 敲自努比 麻泥騰伎奈可奴 霍公鳥可母
訓読 月立ちし日より招(を)きつつうち偲ひ待てど来鳴かぬ霍公鳥(ほととぎす)かも
私訳 四月になった日から、呼び招きながら、慕って待っているが、飛び来て鳴かない、ホトトギスよ。

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万葉集 長歌を鑑賞する 集歌4465

2019年09月29日 | 万葉集 長歌を楽しむ
万葉集 長歌を鑑賞する 集歌4465

喩族謌一首并短謌
標訓 族(やから)に喩(さと)せる謌一首并せて短謌
集歌4465 比左加多能 安麻能刀比良伎 多可知保乃 多氣尓阿毛理之 須賣呂伎能 可未能御代欲利 波自由美乎 多尓藝利母多之 麻可胡也乎 多婆左美蘇倍弖 於保久米能 麻須良多祁乎々 佐吉尓多弖 由伎登利於保世 山河乎 伊波祢左久美弖 布美等保利 久尓麻藝之都々 知波夜夫流 神乎許等牟氣 麻都呂倍奴 比等乎母夜波之 波吉伎欲米 都可倍麻都里弖 安吉豆之萬 夜萬登能久尓乃 可之[波]良能 宇祢備乃宮尓 美也[婆]之良 布刀之利多弖氏 安米能之多 之良志賣之祁流 須賣呂伎能 安麻能日継等 都藝弖久流 伎美能御代々々 加久左波奴 安加吉許己呂乎 須賣良弊尓 伎波米都久之弖 都加倍久流 於夜能都可佐等 許等太弖氏 佐豆氣多麻敝流 宇美乃古能 伊也都藝都岐尓 美流比等乃 可多里都藝弖氏 伎久比等能 可我見尓世武乎 安多良之伎 吉用伎曽乃名曽 於煩呂加尓 己許呂於母比弖 牟奈許等母 於夜乃名多都奈 大伴乃 宇治等名尓於敝流 麻須良乎能等母

<標準的な解釈(「萬葉集 釋注」伊藤博、集英社文庫)>
訓読 ひさかたの 天の門開き 高千穂の 岳(たけ)に天降りし すめろきの 神の御代より はじ弓を 手(た)握(にぎ)り持たし 真鹿子矢(まかこや)を 手挟み添へて 大久米の ますら健男(たけを)を 先に立て 靫(ゆき)取り負ほせ 山川を 岩根さくみて 踏み通り 国(くに)求(ま)ぎしつつ ちはやぶる 神を言向け まつろはぬ 人をも和(やは)し 掃き清め 仕へまつりて 蜻蛉島(あきつしま) 大和の国の 橿原の 畝傍の宮に 宮柱 太知り立てて 天の下 知らしめしける 天皇(すめろぎ)の 天の日継と 継ぎて操(く)る 君(きみ)の御代御代 隠さはぬ 明(あか)き心を 皇辺(すめらへ)に 極め尽して 仕へくる 祖(おや)のつかさと 言(こと)立(た)てて 授けたまへる 子孫(うみのこ)の いや継ぎ継ぎに 見る人の 語り継ぎてて 聞く人の 鏡にせむを あたらしき 清きその名ぞ おぼろかに 心思ひて 空言(むなこと)も 祖(おや)の名絶つな 大伴の 氏(うぢ)と名に負へる ますらをの伴
意訳 遥かなる天つ空の戸、高天原の天の戸を開いて、葦原の国高千穂の岳に天降られた皇祖の神の御代から、はじ木の弓を手にしっかりと握ってお持ちになり、真鹿子矢を手挟み添え、大久米のますら健男を前に立てて靫を背負わせ、山も川も、岩根を押し分けて踏み通り、居つくべき国を探し求めては、荒ぶる神々をさとし、従わぬ人びとをも柔らげ、この国を掃き清めお仕え申し上げて、蜻蛉島大和の国の橿原の畝傍の山に、宮柱を太々と構えて天の下をお治めになった天皇、その尊い御末として引き継いでは繰り返す大君の御代御代のその御代ごとに、曇りのない誠の心をありったけ日継ぎの君に捧げつくして、ずっとお仕え申してきた先祖代々の大伴の家の役目であるぞと、ことさらお言葉に言い表わして、我が大君がお授け下さった、その祖の役目を継ぎ来り継ぎ行く子々孫々、その子々孫々のいよいよ相続くように、いや継ぎ継ぎに、目に見る人に語り継ぎに讃め伝えて、耳に聞く人は末々の手本にもしようものを、ああ、貶めてはもったいない清らかな継ぎ来り継ぎ行くべき名なのだ。おろそかに軽く考えて、かりそめにも先祖の名を絶やすでないぞ。大伴の氏と、由来高く清き名に支えられている、ますらおたちよ。

<西本願寺本万葉集の原文を忠実に訓むときの解釈>
訓読 久方の 天の門開き 高千穂の 岳(たけ)に天降りし 皇祖(すめろぎ)の 神の御代より 櫨弓(はじゆみ)を 手握り持たし 真鹿子矢(まかこや)を 手挟み添へて 大久米の ますら健男(たけを)を 先に立て 靫(ゆき)取り負ほせ 山川を 岩根さくみて 踏み通り 国(くに)覓(ま)ぎしつつ ちはやぶる 神を言向け まつろはぬ 人をも和(やは)し 掃き清め 仕へまつりて 蜻蛉島(あきつしま) 大和の国の 橿原の 畝傍の宮に 宮柱 太知り立てて 天の下 知らしめしける 天皇(すめろぎ)の 天の日継と 継ぎてくる 大王(きみ)の御代御代 隠さはぬ 明き心を 皇辺(すめらへ)に 極め尽して 仕へくる 祖(おや)の官(つかさ)と 辞(こと)立(た)てて 授けたまへる 子孫(うみのこ)の いや継ぎ継ぎに 見る人の 語り継ぎてて 聞く人の 鏡にせむを 惜しき 清きその名ぞ おぼろかに 心思ひて 虚言(むなこと)も 祖(おや)の名絶つな 大伴の 氏と名に負へる 大夫(ますらを)の伴
私訳 遥か彼方の天の戸を開き高千穂の岳に天降りした天皇の祖の神の御代から、櫨弓を手に握り持ち、真鹿児矢を脇にかかえて、大久米部の勇敢な男たちを先頭に立て、靫を取り背負い、山川を巖根を乗り越え踏み越えて、国土を求めて、神の岩戸を開けて現れた神を平定し、従わない人々も従え、国土を掃き清めて、天皇に奉仕して、秋津島の大和の国の橿原の畝傍の宮に、宮柱を立派に立てて、天下を統治なされた天皇の、その天皇の日嗣として継ぎて来た大王の御代御代に、隠すことのない赤心を、天皇のお側に極め尽くして、お仕えて来た祖先からの役目として、誓いを立てて、その役目をお授けになされる、われら子孫は、一層に継ぎ継ぎに、見る人が語り継ぎ、聴く人が手本にするはずのものを。惜しむべき清らかなその名であるぞ、おろそかに心に思って、かりそめにも祖先の名を絶つな。大伴の氏と名を背負う、立派な大夫たる男たちよ。
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万葉雑記 色眼鏡 三三八 今週のみそひと歌を振り返る その一五八

2019年09月28日 | 万葉集 雑記
万葉雑記 色眼鏡 三三八 今週のみそひと歌を振り返る その一五八

 毎週、土曜日はその週の短歌を振り返り、日曜日は長歌を紹介しています。弊ブログにとって土曜日は日曜日のおまけのような位置付けになっています。その長歌の紹介は明日で最終となります。一方、短歌についてはまだ13週分が残っています。
 さて、話題を変えて今週の歌に遊びますと、弊ブログの個人的なルール違反となりますが、長歌と短歌の組み合わせで歌を紹介します。歌は山上憶良を偲んで詠われたもので、時期は集歌4168の歌に付けられた左注から天平勝宝2年(750)3月20日と思われます。つまり、天平5年(733)に死んだ山上憶良の命日は3月20日と考えて良いか思われます。

悲世間無常謌一首并短謌
標訓 世間(よのなか)の常(つね)無きを悲しびたる謌一首并せて短謌
集歌4160 天地之 遠始欲 俗中波 常無毛能等 語續 奈我良倍伎多礼 天原 振左氣見婆 照月毛 盈興之家里 安之比奇能 山之木末毛 春去婆 花開尓保比 秋都氣婆 露霜負而 風交 毛美知落家利 宇都勢美母 如是能未奈良之 紅能 伊呂母宇都呂比 奴婆多麻能 黒髪變 朝之咲 暮加波良比 吹風能 見要奴我其登久 逝水能 登麻良奴其等久 常毛奈久 宇都呂布見者 尓波多豆美 流啼 等騰米可祢都母
訓読 天地し 遠き初めよ 世の中は 常なきものと 語り継ぎ 流らへ来たれ 天つ原 振り放け見れば 照る月も 満ち起きしけり あしひきの 山し木末(こづゑ)も 春されば 花咲きにほひ 秋づけば 露霜負(を)ひに 風交り もみち散りけり うつせみも かくのみならし 紅(くれなゐ)の 色もうつろひ ぬばたまの 黒髪変り 朝し咲(ゑ)み 夕変らひ 吹く風の 見えぬがごとく 行く水の 止まらぬごとく 常もなく うつろふ見れば にはたづみ 流るる涙 留めかねつも
私訳 天地創造の遠い昔の初めから、世の中は定まるものがないものだと、語り継がれて、時を流れて来た。天の原を振り仰いで眺めると、照る月も満ち昇ってくる。葦や檜の生える山の梢も、春になって来ると花が咲きほこり、秋になると、霜露を負って吹く風に交じって黄葉が散ります。この世も、このような姿です。紅の顔色もやがて移ろい衰え、漆黒の黒髪も変わり、朝に幸福の頬笑みも、夕べには変わってしまい、吹く風の姿が見えないように、流れ逝く水が留まらないように、定まることなく、流れ逝くと、庭に溢れるように、流れる涙は、留めることができません。

集歌4161 言等波奴 木尚春開 秋都氣婆 毛美知遅良久波 常乎奈美許曽
訓読 言問はぬ木すら春咲き秋づけば黄葉(もみち)散らくは常を莫(な)みこそ
私訳 語ることもしない木でも、春に花咲き、秋になれば黄葉となり散っていくのは、定まるものが無いからです。
左注 一云 常無牟等曽
注訓 一(ある)は云はく、常なけむとぞ

集歌4162 宇都世美能 常無見者 世間尓 情都氣受弖 念日曽於保伎
訓読 現世(うつせみ)の常なき見れば世の中に心つけずて念(おも)ふ日ぞ多き
私訳 この世の定まるものがないことを考えると、世の中のものごとに気持ちを集中することなく、物思いをする日々が多い。
左注 一云 嘆日曽於保吉
注訓 一(ある)は云はく、嘆く日ぞ多き

豫作七夕謌一首
標訓 豫(あらか)しめ作れる七夕(なぬかよ)の謌一首
集歌4163 妹之袖 我礼枕可牟 河湍尓 霧多知和多礼 左欲布氣奴刀尓
訓読 妹し袖我枕(まくら)かむ川し瀬に霧立ち渡れさ夜更けぬとに
私訳 愛しい貴女の袖を、私は抱きたい。川の瀬に霧立ち渡れ、夜が更けきらないうちに。

 歌は大伴家持が山上憶良を偲んで詠うものですから、長歌や短歌にもじり技法により山上憶良の歌が折り込まれています。ただ、まだ、折り込みの技術は確立していませんから、家持自身の自己満足程度の折り込み方に近いものがあります。下手をすると類型歌で処理されてしまうようなものです。
 一方、山上憶良の命日にこのような歌を詠う姿からすれば、山柿の門の「山」が何を示すか、議論の余地はありません。山柿の門を研究するなら、この歌群を含めて検討が必要です。また、経歴からすると幼少時に大伴家持は大宰府で山上憶良に学問を学んだでしょうから、そのことを含めてこのような山上憶良をリスペクトする歌を捧げたのでしょう。
 何気ないのですが、もじり技法で歌を折り込むことはこの頃には和歌人の間に広がっていたようですし、柿本人麻呂、山上憶良、大伴家持を繋ぐラインが見える重要な資料の一つです。巻17から巻20まではこのような歴史的な資料として眺めると、もう一つ別な側面が見えて来ます。

 最初に紹介しましたが、この万葉雑記と長歌の鑑賞については、一旦の目途として、今後は不定に行うと考えます。
 今回は、短歌と長歌を分離しましたが、巻々の鑑賞から相当に時間が経っていますから、再度、巻一から本来の形で読み直すことを計画しています。
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再読、今日のみそひと謌 金

2019年09月27日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 金

集歌4183 霍公鳥 飼通良婆 今年經而 来向夏婆 麻豆将喧乎
訓読 霍公鳥(ほととぎす)飼ひ通せらば今年経に来向ふ夏はまづ喧(な)きなむを
私訳 ホトトギスよ、飼いならしたら、今年一年を経て、遣って来る夏は、きっと鳴くでしょう。

従京師贈来謌一首
標訓 京師(みやこ)より贈来(おこ)せる謌一首
集歌4184 山吹乃 花執持而 都礼毛奈久 可礼尓之妹乎 之努比都流可毛
訓読 山吹の花取り持ちにつれもなく離(か)れにし妹を偲(しの)ひつるかも
私訳 山吹の花を取り持って、思いのままにならなくて縁が無くなった大切なあの人(家持の正妻か)を偲んでします。

集歌4186 山吹乎 屋戸尓殖弖波 見其等尓 念者不止 戀己曽益礼
訓読 山吹を屋戸(やと)に植ゑては見るごとに念(おも)ひはやまず恋こそまされ
私訳 山吹を屋敷に植えては眺める度に、物思いは止まず。恋心だけが募って来る。

集歌4188 藤奈美能 花盛尓 如此許曽 浦己藝廻都追 年尓之努波米
訓読 藤波の花し盛りにかくしこそ浦漕ぎ廻(み)つつ年に偲はめ
私訳 藤波の花の盛りに、このようにして、入り江を漕ぎ廻りながら、年ごとに景色を堪能しよう。

集歌4190 叔羅河 湍乎尋都追 和我勢故波 宇可波多々佐祢 情奈具左尓
訓読 叔羅川(しくらかは)湍(せ)を尋ねつつ吾が背子は鵜川立たさね心なぐさに
私訳 叔羅川の流れが急な瀬を求めながら、私の大切な貴方は、鵜を川に潜らせて下さい。憂さ晴らしに。
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再読、今日のみそひと謌 木

2019年09月26日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 木

集歌4176 我門従 喧過度 霍公鳥 伊夜奈都可之久 雖聞飽不足
訓読 我が門ゆ喧(な)き過ぎ渡る霍公鳥(ほととぎす)いや懐(なつ)かしく聞けど飽き足らず
私訳 私の家の門を鳴きながら飛び過ぎ渡って行くホトトギスよ、本当に、心惹かれて聞くけれど、聞き飽きることはありません。
左注 毛能波氏尓乎六箇辞闕之
訓読 も・の・は・て・に・を、六箇の辞(ことば)を闕(か)く
私訳 「も・の・は・て・に・を」の六個の言葉を欠く。

反哥
集歌4178 吾耳 聞婆不怜毛 霍公鳥 舟生之山邊尓 伊去鳴尓毛
訓読 吾のみし聞けば寂しも霍公鳥(ほととぎす)舟生(ふにふ)し山辺(やまへ)にい去(い)き鳴かにも
私訳 私だけで聞くと寂しいことです、ホトトギスよ。舟生の山のふもとに飛んで行って鳴いてほしい。

集歌4179 霍公鳥 夜喧乎為管 我世兒乎 安宿勿令寐 由米情在
訓読 霍公鳥(ほととぎす)夜喧(な)きをしつつ吾(わ)が背子を安宿(やすい)な寝(ね)しめゆめ情(こころ)あれ
私訳 ホトトギスよ。夜鳴きをしつつ、私の尊敬する貴方を安眠させるな。決して、私の心情を汲む気持ちを持ってほしい。

反謌三首
集歌4181 左夜深而 暁月尓 影所見而 鳴霍公鳥 聞者夏借
訓読 さ夜深(ふ)けに暁(あかとき)月(つき)に影そ見に鳴く霍公鳥(ほととぎす)聞けばなつかし
私訳 夜が更けて暁時の月の光にその姿を見せて鳴くホトトギス、その声を聞けば心が惹かれる。

集歌4182 霍公鳥 雖聞不足 網取尓 獲而奈都氣奈 可礼受鳴金
訓読 霍公鳥(ほととぎす)聞けども飽かず網捕りに捕りに懐(なつ)けな離(か)れず鳴くがね
私訳 ホトトギスよ、その鳴き声を聞いても飽きません。網捕りで捕ってここに懐けよう。そうすれば、飛び去ることなく、ここで鳴くでしょう
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