第24回参議院議員選挙の公示にあたって(声明)
2016年6月22日 社会民主党
本日、第24回参議院選挙が公示され、18日間の闘いがいよいよスタートしました。今回の選挙は、安倍政権のもとでないがしろにされ破壊されてきた民主主義・立憲主義・平和主義を国民の手に取り戻す選挙です。社民党は、「アベ暴走の政治を止める」をスローガンに掲げ、全力で闘います。
安倍政権下の3年半で、国民の「いのちと暮らし」が脅かされ続けています。消費税増税による家計への圧迫、医療や介護などは負担増の反面でサービスの削減が進められています。また、労働法制改悪によって低賃金・不安定雇用が拡大し、労働環境の質は劣化しています。1%の大企業や富裕層を優遇するために、99%の国民の暮らしを切り捨てることでしか成長を達成できないのが「アベノミクス」の本質です。社会保障の切り捨て、沖縄県民の民意を無視した辺野古新基地建設の強行、農林水産業と地方を壊すTPPの推進や原発再稼働など、国民にしわ寄せを押し付け民意に背を向ける強権政治をここで止めなければなりません。
昨年9月には、「戦争法」の成立が強行されました。日米同盟の名の下で、アメリカの戦争に従わざるを得ない「戦争下請け国家」への道が進められています。戦後70年間、日本は平和憲法の下で「戦争しない国」を貫き、戦争によって誰のいのちも奪い奪われることのない歴史をつないできました。憲法9条は、世界の人々から信頼され、繁栄の礎となってきました。憲法違反の「戦争法」を廃止に追い込み、平和憲法を次世代にもつないでいくことが、真の護憲政党としての社民党の使命です。
そして、「憲法」こそが参院選の最大の争点です。安倍首相は在任中の改憲をめざし、改憲勢力3分の2の議席獲得を狙っています。「自民党改憲草案」では自衛隊を「国防軍」に改め、「戦争できる国」づくりを強化するとともに、「公益及び公の秩序」のために国民の諸権利を奪うなど、立憲主義を転換し、国民より国家を優先する「国家主義」が強調されています。特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認、戦争法に続き、戦時体制国家づくりの総仕上げとなる憲法改悪を絶対に阻止しなければなりません。
今回の選挙は、安倍政権の暴走政治に危機感を募らせた多くの市民の声を実現させる選挙です。そのためには、社民党が「要石」となり実現させた4野党共闘による統一候補の全員当選をめざします。そしてなにより、社民党が議席増を勝ち取り飛躍しなければなりません。社民党は、国家のために国民が義務を果たす社会ではなく、国民が主役の社会、日本国憲法の理念が職場や生活・地域社会の隅々まで行きわたる社会の実現をめざして全力で闘います。
そして、18歳選挙権が実現してはじめての国政選挙でもあります。世界で若者中心のリベラルの動きが広がっています。社民党は若い皆さんと一緒に希望の未来を創ります。
公示日にあたり、社民党へのご支持・ご支援を皆様に訴えます。
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