締切が迫る原稿を2時間で書こうと思ったけれど、
3時間以上かかってしまった。
速ければいいというわけではないのだけど、
頭の中でイメージしているものが、
なかなか文章の形に落とし込めないのは
いかがなものか、と思うわけで。
いつまで経ってもうまくならないなあと
やさぐれながら、何とか書き上げるのでした。
締切が迫る原稿を2時間で書こうと思ったけれど、
3時間以上かかってしまった。
速ければいいというわけではないのだけど、
頭の中でイメージしているものが、
なかなか文章の形に落とし込めないのは
いかがなものか、と思うわけで。
いつまで経ってもうまくならないなあと
やさぐれながら、何とか書き上げるのでした。
中川梨絵さん…
享年67とは、ちょっと若すぎやしませんか。
日活ロマンポルノで名を馳せた女優さんとして、
リスペクトするファンは世界中にいると思います。
代表作はなんと言っても神代辰己監督の
「恋人たちは濡れた」にとどめを刺す。
安保運動を引きずっているような流れ者の男が、
寂れた海辺の町にやってきて、
映画館のフィルム運びの仕事を始める。
そこで出会う若い女を演じたのが中川さん。
独特な倦怠感が漂うこの映画のなかで、
際立つ存在感を示してくれたというか。
日活ロマンポルノが多くの傑作を生み出したのは、
中川さんのような、時代の空気を上手に体現できた
女優さんによるところが大きいと思う。
同じ神代監督の「女地獄・森は濡れた」では
サディズムの虜になる貴婦人を演じたり、
相米慎二監督の「ラブホテル」では夫を寝取った
女を追い回す中年女役でコミカルな味を見せたりと、
女優としてのポテンシャルは非常に高い人だったのでは、と。
そういえば、デビュー作は成瀬巳喜男監督の「乱れ雲」だった。
もう一本の代表作は
黒木和雄監督の「竜馬暗殺」。
70年代の学生運動のきな臭くてやるせないムードを
幕末に生きる竜馬たちの姿に重ねた
ATG映画の傑作でしょう。
中川さんは竜馬と関係を持つ女を演じ、
エキセントリックで自由奔放な役どころが印象的でした。
それにしても、上の写真、
竜馬役の原田芳雄も、
中川さん演じる女の弟を演じた松田優作も今は亡く、
今ごろは向こうでこの映画みたいに、
記念写真を撮っているのかな、と。
中岡慎太郎役の石橋蓮司が元気なのは、
何よりだけど、寂しくなりますな。
スクリーンでそのアンニュイで妖艶なお姿に
再会したいと思います。合掌。
それにしても舛添都知事。
辞める辞めないでメディアは大騒ぎ。
都政を第一に考えてほしいところだけど、
辞めたら快哉の声を上げたいと思う人って多そう。
かく言う自分も舛添知事の去就が気になるのだけど、
辞めても別に嬉しくないなあ。
それで暮らしやすい世の中になるなんてことはないし。
誰でもいいから都政をしっかりやってください。
舛添知事がやってくれるなら、それでもいいので。
朝から激しい雨。
電車も遅延しまくりで、いやはやなんとも。
雨に濡れながら、有楽町まで行き、
新規の仕事でいろいろと打ち合わせ。
仕事場に戻って、8月に出す本の作業に追われる。
そんなこんなで、いつのまにか夜になっていくのでした。
雨はやんだみたいだけど。
山田洋次監督「家族はつらいよ」を見る。
3年前に公開された「東京家族」と同じキャストと設定による喜劇。
今後、ぜひシリーズ化してもらいたいと思うほどの安定感に驚く。
吉行和子に離婚を迫られる橋爪功の動揺ぶりが
笑わせるけれど、この監督がかつて撮っていた、
ペーソスあふれる登場人物の心情を
しみじみ味わうものではなく、
追い込まれる橋爪功と、離婚話に右往左往する家族の面々の
リアクションを楽しむ映画になっていて、
演劇的要素が高いのも、前作の「母と暮せば」と近いのかな、と。
ともあれ、「東京家族」のときより、
キャラクター性を少しデフォルメした俳優たちによる
絶妙なアンサンブルを味わうのが、
この映画に対する正しい見方ではないかと。
とかなんとか、真面目に書いてますが、
神様(蒼井優)が出ているから見たんです!
逃げも隠れもいたしません。
神様(蒼井優)はたいへん優秀なコメディエンヌだけど、
今回は笑わせる役どころではなく、
映画をキリっと締めるシリアス演技が中心。
それはそれで別にええんじゃ。神様(蒼井優)のやることに
文句なんぞありゃせんけんのお、と思う信者でした。
近場のパスタ屋さんで、
ペペロンチーノとかピッツァをいただく。
ペペロンチーノは野菜がたっぷりで
なかなかの美味でした。ピッツァも。
なに気取ってるんじゃ。ピザじゃろが。
だいたい言いにくいじゃろが、ピ、ピッツ、ア、あん?
ペペロンチーナってどういう了見じゃ。見たところ焼きそばに
お洒落な具が乗っかっとるだけじゃろが。
と、仁義なき心の声が叫ぶのを抑えながら、食すのでした。
午後からA社で打ち合わせ。
編集さんと顔をつき合わせて、
本の構成について、ああだこうだと話し合う。
午後の1時ぐらいから始まったのだけど、終わったのが夕方の5時半過ぎ。
4時間以上もぶっ続けで話していたのか、と。
うまく流れていけばいいのだけど、
と疲れた身体を引きずりながら仕事場に戻る。
やはり冷やし中華ではパワーが出ないなあ。当たり前か。
ふっふっふ。
やさぐれていた自分よ、さようなら。
コレさえあれば、生きていける。
ほかには何もいらない。
というのは大ウソだが、
冷やし中華の季節到来、
ということで、美味しくいただく。
胃に良くないとか、コレばかり食していると
体力がげっそり落ちてしまうとか。
そんなコトはどうでもええんじゃ。
今が良ければのお。あん?
午後から横浜まで行って、もろもろ打ち合わせ。
8月に出る本が大詰めなのです。
あと原稿も3本ほどあるので、
そのうちの1本ぐらいは今週中に書きたいな、と。
でも明日はアレとコレをこなさなねばならず、
原稿まで手がまわらないと思うし、
明後日の金曜日は長めの打ち合わせがあるので、厳しそう。
現実逃避で録画しているドラマ、
「重版出来!」を見ていたら、
思わずもらい泣きする場面が多々出現して、
涙と鼻水が同時に出てしまうtacoでした。
見終わったら、原稿書きます。きっと。
トラヴィスの新譜「Everything At Once」を聞く。
安定路線だと聞いていたけれど、なかなかどうして。
さまざまな楽器や新しいアレンジが
多く施されていて、冒険してるな、と。
でもそうした冒険も控えめなのが、このバンドらしいというか。
派手なところはまったくないのだけど。
アルバムタイトルにもなっている
06 Everything At Once
一度にあらゆることはできないけど、
ひとつのことならできるし、そうすれば
ほかのものもついてくる。
といった歌詞が、なかなか滲みるやさぐれtacoでした。