桂小金治さんが亡くなったらしい。
享年88だという。残念。
小金治さんと言えば
ワイドショーの司会で有名だったけれど、
自分のようなシネフィルにとっては、
喜劇俳優としてのイメージの方が強い。
特に川島雄三監督の映画の常連で、
その軽妙な存在感は、
個性的な俳優がひしめき合っていた川島映画でも
独特の光を放っていたと思う。
これは「貸間あり」(59)のワンシーン。
左から淡島千景、フランキー堺、小沢昭一、そして小金治さん。
みんな鬼籍に入ってしまったんだな、と。
桂小金治さんが亡くなったらしい。
享年88だという。残念。
小金治さんと言えば
ワイドショーの司会で有名だったけれど、
自分のようなシネフィルにとっては、
喜劇俳優としてのイメージの方が強い。
特に川島雄三監督の映画の常連で、
その軽妙な存在感は、
個性的な俳優がひしめき合っていた川島映画でも
独特の光を放っていたと思う。
これは「貸間あり」(59)のワンシーン。
左から淡島千景、フランキー堺、小沢昭一、そして小金治さん。
みんな鬼籍に入ってしまったんだな、と。
有楽町で打ち合わせ。
だが、どうもこの街は相性が悪い。
なぜ、こんな店があるのだ。
有楽町といえば、一等地でお洒落な街のはずなのに。
ちなみに
「やきそば稲荷セット」なるものがあるらしく、
やきそば+稲荷(2ヶ)+スープで520円とな。
誰が喰うというのだ。というか喰うものか。
そう自分に言い聞かせて、打ち合わせ場所に急ぐのでした。
肩がガチガチである。
頭痛も少しあるし。しばらく整体に行ってないから
どうも駄目というか、特に寝起きが最悪。
ずーんと体が重いまま、今日も「マッサン」を見て
元気を少しだけ奮い立たせて、仕事。
ということで、下に張っているのは、
アニメ監督の山本寛が撮った実写映画
「私の優しくない先輩」のエンドロールで、
川島海荷が歌う「MAJIでKOIする5秒前」。
そう、竹内まりや作詞作曲で広末涼子が歌った曲のカバー。
映画はとてつもない大傑作で、この映像を見ているだけで、
疲れた心と体に滲みるというか。
ジャ・ジャンクー監督「罪の手ざわり」を見る。
タイトルの「手ざわり」という表記は柔らかすぎるというか。
暴力そのものを描こうとしたこの監督の新境地である。
ジャ・ジャンクーという監督が一貫して描いてきたのは、
人々の中に充満している閉塞感だ。
いまや世界第二位のGDPを誇り、
繁栄を謳歌しているように見える中国で、
勝ち馬に乗れない人たちも多くいるわけで、
そんな人たちのどうにもならないストレスが、どんどん溜まっていき、
それが暴力という形で爆発する。はっきりとあからさまに。
不当に私腹を肥やす役人たちを猟銃で皆殺しにする炭坑労働者の男。
出稼ぎだと妻子に嘘をつき、中国各地で強盗殺人を繰り返す男。
札束で殴りつけてきた客を刺し殺す、風俗サウナの受付の女。
工場やナイトクラブなどの職場で不当な扱いを受け、自殺に追い込まれる青年。
これまでは、人物をロングショットでとらえることの
多かったジャ・ジャンクー作品だが、今回は暴力にまみれる4人の人物に
文字通りカメラでクローズアップしながら、
彼ら彼女らの病んでいく心と、その後に起こる悲劇を観客に見せつけていく。
これを見たあなた、どうするの? これでいいの?
と言っているかのような幕切れも、
なんとも言えない後味の悪さ(いい意味で)というか。