小津安二郎監督『淑女は何を忘れたか』を見る。
妻の尻に敷かれっぱなしの夫と、
大阪からやってきたおきゃん(死語)な姪が織りなすコメディ。
1937年(昭和12年)に作られたとは思えないほどの
モダンさとスタイリッシュな演出。
栗島すみ子演じる妻は、しっかり者で、
物言いをはっきりするうるさ型の女房。
斎藤達雄演じる夫は、飄々とした大学教授。
「亭主をコントロールしていると女房に思わせるとうまく行くんだ」と
姪の桑野通子を諭す。絶妙な尻の敷かれ具合が楽しい。
斎藤達雄は、初期の小津映画に欠かせなかった俳優で、
180センチを超える長身だったらしく、
喜劇味を帯びながらも、ハードボイルドな雰囲気も持つ。
いま、こんな俳優いないなあと。
強いて言うなら、竹中直人を長身にして、
クリント・イーストウッドの要素をふりかけた感じといえば伝わるだろうか。
映画のあとは中野翠『小津ごのみ』を再読。
なんともまあ、至福のとき。
妻の尻に敷かれっぱなしの夫と、
大阪からやってきたおきゃん(死語)な姪が織りなすコメディ。
1937年(昭和12年)に作られたとは思えないほどの
モダンさとスタイリッシュな演出。
栗島すみ子演じる妻は、しっかり者で、
物言いをはっきりするうるさ型の女房。
斎藤達雄演じる夫は、飄々とした大学教授。
「亭主をコントロールしていると女房に思わせるとうまく行くんだ」と
姪の桑野通子を諭す。絶妙な尻の敷かれ具合が楽しい。
斎藤達雄は、初期の小津映画に欠かせなかった俳優で、
180センチを超える長身だったらしく、
喜劇味を帯びながらも、ハードボイルドな雰囲気も持つ。
いま、こんな俳優いないなあと。
強いて言うなら、竹中直人を長身にして、
クリント・イーストウッドの要素をふりかけた感じといえば伝わるだろうか。
映画のあとは中野翠『小津ごのみ』を再読。
なんともまあ、至福のとき。
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