Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

深くて長い川

2021年11月19日 | 日々、徒然に
お願いしている原稿が待てど暮らせど、来ず。
こういうときにあの手この手で
なだめすかして書いてもらうのが
編集者の腕の見せどころなのだろう。

自分はライターでもあるので、
たまに催促される側にもなる。
そのとき、編集者からどういう態度を取られるといいのだろう。

①頻繁に連絡を寄こし、原稿まだですか?
 早く書いてください! いつできるんですか? を連発する。
②あの〜恐れ入ります。進捗はいかがでしょうか、そろそろ
 いただかないと厳しい状況になりますので、
 どうか何卒よろしくお願い申し上げます、
 と、とことん下手に出る。
③締切ギリギリになっても何も言ってこない。

①は論外。向こうが焦ると
モチベーションが上がらないのは何故だろう。
いちど、仕事場の電話と携帯とメールとFAXという、
あらゆる手段で原稿を催促されたことがあり、あれは戦慄した。
②はけっこう怖い。
その慇懃無礼な態度の奥に
どんなマグマが沸き立っているかと
想像すると震えてしまう。
でも、それでモチベーションが上がるかどうか、というと微妙。
③も怖い。
じゃあ締切伸びてもいいのかな〜、
というヨコシマな気持ちが湧き上がるか、
自分の原稿は大して期待されていないんだな、
という残念な気持ちが交差する。
で、結局モチベーションは上がらない。

結局のところ、催促される側としては、
いまやってますから、信用して待っていてください、
ということなのだろう。

じゃあ、多少遅れてもいいので、
原稿楽しみに待ってます〜と言うと、
それはやっぱり遅れてしまうわけで、
編集者と原稿書きのあいだには、
深くて長い川があるのでしょう。きっと。

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