Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

リズムうきうきわくわく

2024年03月29日 | 日々、徒然に
NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」が終了。
最終回、お見事でしたね。楽しく駆け抜けた半年間というか。


ヒロインの趣里さんに尽きるなあ。
笠置シズ子がモデルの歌手を演じるなんて、
さぞかしハードルが高かったと
想像するが、見事に演じきったと思います。
歌手が主人公なので当然とはいえ、
歌って踊る場面の多さに唸る。華やかで楽しくて
なによりもステージ映えする趣里さんの佇まい。

銭湯の娘として生まれ、
歌劇団に所属し、東京に進出。
羽鳥善一という作曲家と運命的な出会いをして、
戦争を乗り越え、ブギの女王としての役割を全うする。
芸道ものが多い朝ドラのなかでも
最高峰といえるかもしれない、と朝ドラ10年暦の
にわかファンは思っていたりするのです。

コミュニティーのドラマだと思う。
両親と弟を中心とした実家の銭湯の人たち、
歌劇団の仲間たちや慰問団の演奏家たち、
そして愛娘と自宅の使用人たち、と、
主人公のスズ子は、人生の節目節目で
コミュニティーを築き、関わる人たちとの絆を大切にしていく。
ときに最愛の人と別れたり、
亡くしたりする無念さもきっちりと描かれる。

最終回近くにスズ子が、
「なんでこんなところにみんなとおるんやろ」
という意味合いの台詞を吐くが、
人との出会いの大切さと別れのせつなさが
凝縮した名台詞だと思ったり。

羽鳥善一を演じた草彅くんは、おそらくキャリア最高の
演技ではないだろうか。とファンでもないのに断言したい。
菊地凛子に、市川実和子、田中麗奈と、
ベテランの域に達しようとする人たちの個性も光り、
宇野祥平、ふせえり、内藤剛志などの登場も楽しかった。

とかなんとか、偉そうに上から目線で書いてますが、
神様(蒼井優)が出てたから見てたんです!
逃げも隠れもいたしません。
歌劇団の看板スターを可憐に演じていて、
いっそ神様(蒼井優)が主役で半年やっちまってくださいな、
と暴言を吐いていた信者をお許しください。

次の朝ドラは「虎に翼」。
裁判官をめざす女性の半生を描くらしい。
ヒロインは伊藤沙莉さんだし、
名作になる予感がひしひしと。
また半年楽しませてもらいます。

コメント
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