Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

失われた記憶

2023年11月20日 | はるか遠いところへ
金曜の夜。
バスに跳ね飛ばされました。

信号のない横断歩道で、
見事に吹っ飛ばされしてしまったようで。

「ようで」って、
他人事みたいな書き方をしているのは、
衝突した瞬間の記憶が完全に抜け落ちていたから。
気がついたら救急車に乗っていて、
隊員さんが自分の頭をぎゅっと押さえていた。
それは止血のためだと判ったのは、
またそれから少し経った、病院に着いた頃。

「これはひどいねえ」
という医師の言葉を聞きながら、
点滴が打たれ、頭部のCTを撮る。
ちょっと痛いですよ、と言われながら、
頭皮が縫い合わされていった。がちゃんがちゃんという音が響く。
胸が痛いと主張したら、もう一回撮りましょうと、
今度は首から下のCTを撮る。肋骨が折れていた。

ひと通り、処置が終わったあと、
「どうしますか?」と言われる。
当然入院かと思いきや、
「帰れるなら帰ってもいいですよ」と。
頭部のCTには問題がないとのことで、
帰っても大丈夫とのこと。
でも、立ち上がると胸部の猛烈な痛みとめまいがして、
これはダメだと思い、入院しますと告げる。

「わかりました」と看護師さんが
長い綿棒みたいなものを持ってくる。
「ちょっとごめんなさいねー」と鼻の穴に突っ込んできた。
そうか。PCR検査か。頭の縫合より痛いんですけど。
もしコロナだと隔離入院になるらしい。

検査の結果が出るまで待機。
そのあいだに医師と話す。
自分を跳ね飛ばしたのは、シャトルバスだったという。
運転手は人が横断歩道を歩いているのに
気がつかなかったらしい(あとになって、
その運転手は目視が遅れた、と)。

思い出した。そのシャトルバスは普段から目にしていて、
駅から離れたマンションの住民の送迎をしているバスだ。
信号のない横断歩道でも、ちゃんと歩行者を見て
いつも止まってくれていた印象があった。
だから自分は安心して横断歩道を渡ったのだと思う。

——PCRの結果は陰性。
「HIVとB型C型肝炎の検査もしました」と。
いまの病院はどこでも入院するときは
これらの検査を必ずするものらしい。
でも、いつのまに採血されたんだろう。
頭から血はどくどくと出ていたんだろうけど。

もろもろの検査はすべて陰性で、
まさかこんなときに、いろんな結果が判明するとは。

ここまで書いたら、ちょっと疲れたので。
続きは追って書きます。たぶん。

コメント (2)
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