ドラマと言えば
今年の4月から6月にかけて
テレ東の深夜枠でオンエアされていた
「生きるとか死ぬとか父親とか」が面白く、
録画していたのを見終わり感慨に耽っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/9f/1ad931eb3e5ee5aa7ccd6554eca0cbea.jpg)
自由奔放でいい加減な父親との愛憎のあれこれを
さらりと描いたドラマで、一見、仲が良さそうなふたりが、
心のなかではさまざまな葛藤を抱えているという。
物わかりが良さげな娘と、相変わらずだらしない父親を
吉田羊と國村隼がそれぞれ巧みに演じていたと思う。
どんな家族でもそれなりのダークサイドがあり
そこをどうクリアするか、あるいはスルーするか。
エッセイストの娘は
ラジオでお悩み相談を受け持っていて、
その悩みに答えることで、彼女自身の
人生の悩みや苦しみが洗い出されてくる構成も、いい。
ラジオ局のブースでマイクを前にして
落ち着いて話しかけるDJやパーソナリティの姿は
ドラマでも映画でも、
とても絵になると思うのは自分だけだろうか。
そういえば阿佐ヶ谷姉妹のドラマでも
彼女たちがDJになる場面があり、
なかなかいい場面だったと思うわけで。
本番組の原作はジェーン・スー。
彼女の本の読者でも、ラジオ番組の熱心なリスナーでもないが、
たまに聞くと、鋭い言葉を放つときがあって驚くことがある。
先日もTBSラジオ「アシタノカレッジ」で、
パーソナリティの武田砂鉄を相手に、
日常で行使できない正義を、
メディアでは行使しない。
という矜恃のようなものがあると語っていた。
おお。金言だと思った次第。原作読もうかな。