Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

あたいの本領

2018年10月14日 | 映画など

ジャン・ルノアール監督「恋多き女」を見る。

20世紀初頭のパリが舞台。

財産が底をついた美貌のポーランド公女が、

将軍や公爵、富豪たちを手玉に取りながら、

ついには、フランス国家そのものを動かしてしまうラブコメディ。

見ているこちら側も振り回されるほどの

スラップスティックぶりにただ驚くばかり。

 

 

歌って踊って、そして恋愛して。

それ以外に人生で大切なことなんかない、

というような登場人物たちが、バーグマンの周りに

入れ替わり立ち替わり現れて、狂乱の限りを尽くす。

そんなシーンをたたみかけるように見せられると、

ものすごい多幸感が押し寄せてきて悶絶しそうだ。

 

当時、ロッセリーニ監督と

「ストロンボリ」とか「イタリア旅行」といった、

やさぐれた映画(褒め言葉です)ばかり撮っていたバーグマンは、

このゴージャスかつ洗練された大作コメディで、

実に楽しそうに演じているように見える。

ジャン・マレーとかメル・ファーラーといった美男俳優を

はべらせているところなど、本来持ち合わせていた大女優のオーラが。

あたい、ホントはこういう映画が似合うんだから。

ルノアール監督、あたいのいいトコ、

ちゃんとわかってるじゃないの、

と言いたげなドヤ顔(褒め言葉です)が実に美しい。

 

コメント
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