Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

胃弱仲間には入れてあげません

2007年09月13日 | たまには音楽でも
安倍首相辞任とな。
しかも「胃腸の病気」で入院するらしい。
http://www.excite.co.jp/News/politics/20070913112500/20070913E10.044.html

僕も胃弱だが、
あまりシンパシーを感じないなあ。
胃が痛くなるということは、結構いい人なのかもしれない。
お人好しなところもあるみたいだし。

唐突だが、胃弱といえばニッキー・ホプキンス。
というか、彼はクローン病なのだが。



「夢見る人」という、ニッキー・ホプキンス唯一のソロアルバムは、
ジョージ・ハリソンをさらにか細くしたような彼のボーカルが、
儚く、優しげで、いつ聞いてもほっとする。
ジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」や
ストーンズの「アンジー」のピアノで有名な人だが、
クローン病で胃腸の痛みにさんざん悩まされた人らしい。
そんな虚弱体質なミュージシャンと、ドタキャン辞任をした我が国の首相。

胃腸が悪い人といってもさまざま、ということか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魂は細部に宿るというが

2007年09月13日 | 読んでいろいろ思うところが
村上龍の『半島を出よ』を読んでいるのだが、
そのあまりにも過剰な情報量に圧倒される。

内閣情報操作室に勤める鈴木という登場人物のもとに、
世界各国の新聞や雑誌から取られた書類が届くのだが、
その書類をひとつひとつ列挙する箇所がある。

・スンニ派、シーア派、クルドという国土の三分割が現実化したイラク情報に関するイギリス紙。
・フィリピンのイスラム武装ゲリラの研究が載ったマカオの新聞。
・プロスポーツ界を牛耳るロシアンマフィアの資金源がイスラエルにあるというイタリア紙の暴露記事。
・中国北東部の北朝鮮難民が自主発行している新聞。
・エジプトとサウジアラビアの過激派の統合を報じたカタールの新聞記事。
・ブラジルのハッカーに乗っ取られたアメリカの電力会社のホームページのプリントアウト。

などなど。すべて架空のものだと思うが、
これだけリアルな感じのする書類の列挙。
この書類、全部読みたいぞ、という気にさせるほどの迫力。
こういうところが村上龍という人の真骨頂という気がする。
私の小説は情報である、と確か発言していたような気が。
本編の流れとは関係のない箇所だが、そういう細部へのこだわりが
この作家の作家たるところだと思う。

個人的には、
北朝鮮難民が自主発行している新聞
っていうのを読んでみたい。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする