Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

北の大地・やさぐれ篇

2006年10月03日 | 日々、徒然に
とっても美味しいイタリアンをいただいたあと、
再びクルマに乗り、浦河へ。
着いたのは9時過ぎだった。

Mさんと別れ、
ホテルにチェックインしたら小腹が空いてきた。
なので、ラーメンでも食いに行こうと思い、
フロントのお兄さんに店があるかどうか聞いてみる。
荒川良々に似たそのお兄さんは
「この時間だとやってるかどうか…」
と言いながらクルマを出してくれた。

5分ほど走り、「ああ、ここやってますよ」
と良さげなラーメン屋の前まで連れていってくれた。
「じゃあ、ごゆっくり」と荒川良々似のお兄さんは言い、ホテルに戻っていった。

さあ、食うか、と思い、ラーメン屋を見た瞬間、
店の中から店主らしき親父が出てきて、
いきなり暖簾を片付け始めた。
あれ、閉店なの!?

意気消沈した僕は、
ラーメン屋の周りを歩いてみるが、
一見さんお断り風のスナックと、「つぼ八」のみ。
北海道に来てまで「つぼ八」とはあまりに…。おまけに一人だし。

仕方がないので、ホテルまで歩いて戻る。
途中のお店は敷居の高そうな焼肉屋のみ。
小心者の僕は、何もできず、そのままホテルに。
荒川良々似のお兄さんは僕を見て苦笑していた。

やさぐれた気分のまま、
ホテルの自販機コーナーに向かう。
そこにはカップ麺があった。
なにかに取り憑かれたかのように、僕はそこでカップ焼きそばを買い、
部屋の湯沸かし器でお湯を沸かし、カップ焼きそばを食うのだった。



「焼きそば弁当」なるカップ焼きそばで、北海道限定とのこと。
スープの素がついているので、入れたお湯で溶かして、喰う。
一心不乱に、喰う。
イタリアンとカップ焼きそば。
これが僕の北海道取材旅行、第1日目である。

※北の大地・完結編に続く
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北の大地・あれこれ2

2006年10月03日 | 日々、徒然に
浦河に向かう途中、
新冠(にいかっぷ)という町に突如現れた大きな建物。
「レ・コード館」というレコードの博物館だった。



ここには古今東西のレコードが収集されていて、
リクエストすると、検索して、でかいスピーカのある部屋で
聞かせてくれるのだ。

Mさんと僕は、館のお姉さんに、リクエストを促された。
しばし悩んだあと、僕がリクエストしたのは
ローリング・ストーンズの「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」。
僕はストーンズのこの曲が好きで、
ゴダールの『メイド・イン・USA』で、マリアンヌ・フェイスフルが
アカペラで歌うシーンにしびれた記憶があった。
この間、来日したストーンズを見にいったら、
たまたまこの曲を演奏してくれて、痛く感激したっけ。

Mさんがリクエストしたのは
もとまろ、という女性フォークグループの「サルビアの花」
早川義夫が作曲した名曲だ。

この館は、膨大なレコードのコレクション以外に、
蓄音機やSPレコードも保存されており、
お姉さんに促されるままに、蓄音機でレコードを聴く。
いい音だった。音の良さとはクリアさではなく、
響いてくる音そのものの力強さで決まるのかな、と思ったりした。

蓄音機を発明したエジソンの蝋人形があった。
ひどくリアルで、迫力満点だった。
「エジソンって、猜疑心の固まりだったらしいよ」
とMさんは教えてくれた。



そのあと、Mさんに誘われるままに、
出版されたばかりの本のお祝いパーティに参加する。
静内という町にある、イタリアンレストランだった。
思い切り部外者な僕を気遣っていただき、恐縮する。
ピザもパスタも美味。ブロッコリーのリゾットもなかなか。

※まだまだ続く
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