我々を有罪とした判決の目撃証人に渡辺クリーニング屋がいる。
彼は、「当夜、配達に行くときに現場家屋前の路上に立っていた桜井と杉山を見た、帰りには100メートル以上手前から背の大きい男(杉山を示す)と背の小さな男(俺、桜井を示す)の二人を見た」と言う。
この渡辺さんの証言は嘘。事実関係はホームページで見て欲しいが、道路を走るバイクのライトに道端に立つ人の顔が入る?バイクに乗った経験があれば判るけど、道端の人の顔はライトの照射範囲に入らない。渡辺は「2メートルくらい手前になったとき、桜井が振り向き、ライトに顔が入って判った」と言う。もっともらしいが、あり得ない。
100メートル手前の現場に行くと、昼でさえも男か女か判らない。それを背の大小も見えたと言うのだから凄い。
渡辺は、テレビ取材に「もし間違っていたらキツネ憑きだ。良くあるんですよ」と笑っていた。弁護団の聴取には「私には霊感がある、でも衰えて、この頃はパチンコの当り台が判らなくなった」などと言ったそうだ。
この渡辺証言を「同人の供述の信用性は極めて高い」と無条件で認めるのが検察意見書だが、かなり苦しい内容だよね。
俺は社会に帰り、この渡辺に何度か会っている。たまたまスナックで会社の同僚と飲み、布川事件を取り上げたTBSの番組ビデオを見ようとしているときに、渡辺が来たことがあった。黙っているのも悪いから挨拶に行ったが、誰か判らないと答えた渡辺で、まあ自己紹介して一緒にビデオを見た。感想を聞けば「実は、俺は見たと言ってないんだよ 」だった。さすがにアタマに来て「ふざけたことを言うな!」と言い、後は相手にしなかった。
この渡辺、俺たちが第一回公判で否認した後、突然に目撃を語り始めた。そこからしてウロンな話だが、二人の将来を考えて言えなかった、良心が許さずに話す気になったとか、格好のいいことを言うんだ。
今度の意見書に
「法廷で証言することをおそれて目撃を言わなかったが、結局証言を決意した。法廷でも請求人両名を恐れる態度が顕著ではあるものの証言した内容は信用性がある」と書かている。
これ、ひどいよね。
赤根検事は40年前、幾つなんだろ。あの公判、知ってるのかな。
公判調書の字面のどこを見て「請求人両名を恐れる態度が顕著」と言うのか、理由を書いて言いなよ。裁判官なら、この程度で懐柔するに充分と甘く見たかも知れないが、渡辺証言の変転、矛盾、沢山ある。その証言の問題性は、俺たちを恐れたからと言いたいのかも知れないが、嘘を言う人はオドオドするもの。言葉が変転するもの。常識だよ。
赤根さんだけじゃなくて、検察官は、皆同じ。我れに有利ならば何でも使う!例え渡辺のような物理的に不可能を言う証人でも。
この第五弾では、渡辺じゃない目撃証人の問題を書くつもりだったが、長くなったので六弾にする。
検察官は不利な証拠を隠す。赤根意見書には、隠された証人がある。なぜなのか、次回に。
彼は、「当夜、配達に行くときに現場家屋前の路上に立っていた桜井と杉山を見た、帰りには100メートル以上手前から背の大きい男(杉山を示す)と背の小さな男(俺、桜井を示す)の二人を見た」と言う。
この渡辺さんの証言は嘘。事実関係はホームページで見て欲しいが、道路を走るバイクのライトに道端に立つ人の顔が入る?バイクに乗った経験があれば判るけど、道端の人の顔はライトの照射範囲に入らない。渡辺は「2メートルくらい手前になったとき、桜井が振り向き、ライトに顔が入って判った」と言う。もっともらしいが、あり得ない。
100メートル手前の現場に行くと、昼でさえも男か女か判らない。それを背の大小も見えたと言うのだから凄い。
渡辺は、テレビ取材に「もし間違っていたらキツネ憑きだ。良くあるんですよ」と笑っていた。弁護団の聴取には「私には霊感がある、でも衰えて、この頃はパチンコの当り台が判らなくなった」などと言ったそうだ。
この渡辺証言を「同人の供述の信用性は極めて高い」と無条件で認めるのが検察意見書だが、かなり苦しい内容だよね。
俺は社会に帰り、この渡辺に何度か会っている。たまたまスナックで会社の同僚と飲み、布川事件を取り上げたTBSの番組ビデオを見ようとしているときに、渡辺が来たことがあった。黙っているのも悪いから挨拶に行ったが、誰か判らないと答えた渡辺で、まあ自己紹介して一緒にビデオを見た。感想を聞けば「実は、俺は見たと言ってないんだよ 」だった。さすがにアタマに来て「ふざけたことを言うな!」と言い、後は相手にしなかった。
この渡辺、俺たちが第一回公判で否認した後、突然に目撃を語り始めた。そこからしてウロンな話だが、二人の将来を考えて言えなかった、良心が許さずに話す気になったとか、格好のいいことを言うんだ。
今度の意見書に
「法廷で証言することをおそれて目撃を言わなかったが、結局証言を決意した。法廷でも請求人両名を恐れる態度が顕著ではあるものの証言した内容は信用性がある」と書かている。
これ、ひどいよね。
赤根検事は40年前、幾つなんだろ。あの公判、知ってるのかな。
公判調書の字面のどこを見て「請求人両名を恐れる態度が顕著」と言うのか、理由を書いて言いなよ。裁判官なら、この程度で懐柔するに充分と甘く見たかも知れないが、渡辺証言の変転、矛盾、沢山ある。その証言の問題性は、俺たちを恐れたからと言いたいのかも知れないが、嘘を言う人はオドオドするもの。言葉が変転するもの。常識だよ。
赤根さんだけじゃなくて、検察官は、皆同じ。我れに有利ならば何でも使う!例え渡辺のような物理的に不可能を言う証人でも。
この第五弾では、渡辺じゃない目撃証人の問題を書くつもりだったが、長くなったので六弾にする。
検察官は不利な証拠を隠す。赤根意見書には、隠された証人がある。なぜなのか、次回に。