桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

北陵クリニック事件

2012-06-02 | Weblog
冤罪仲間で、俺と同じ千葉刑務所に受刑する守大助は、北陵クリニック事件と呼ばれる冤罪だ。
この事件は、科学的に犯行が疑問視される点が多々あって、全国的な支援になっている。
今日も立教大学のセントポール会館でカトリック信者の方たちによって集会が開かれた。俺の体験からの思いを語って来たが、鹿児島行きのため、短い時間しかなかったのが残念だった。一羊会と言う信者のグループの方たちは、どなたの視線も温かくて真面目で、もっと話したかった。
このところ、どこの集まりでも感じるが、冤罪を理解し、警察や検察、裁判に対する批判の目を、どなたも持っている。俺が仮釈放で出て来た16年前には考えられないことだ。
今日も、これから10年後には、この人たちの思いが裁判村を変えることになるだろうと思った。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿