桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

高知白バイ衝突事件

2010-03-05 | Weblog
冤罪は、どの事件もむごいが、高知白バイ衝突事件も呆れる冤罪だ。日本の司法の悲惨な現状をを示す、典型的な事件だが、その被害者、片岡晴彦さんが刑期を終えて出所した。
冤罪の苦しさは、刑期の長さ短さは関係ない。どんな思いで1年4カ月を過ごしたのかと考えると、獄中にあった自分の思いに重なって息苦しい思いになる。
勝手に白バイが停車中のバスに衝突しておきながら、バスの不注意による事故として、バスの運転手だった片岡さんの過失として実刑判決を下したのだが、総ての証拠がいい加減なのだ。前にもブログで書いたが、バスの乗っていた学生たちの証言、バスの後ろの停車していた校長の証言、全てが「バスは停車していた。白バイが勝手に衝突してきた」と証言するのに、たった一人の通りすがりの白バイ警官の証言だけを根拠に「有罪」としたのだから、この犯罪行為は許されない。
今日のテレビ朝日では、その冤罪の事実を明確に語っているが、新たに証拠が明らかになり、必ず無実は明らかになろう。こうした犯罪者、警察に検察、そして裁判官を犯罪者として裁く法律を作ろう!
片岡さん、頑張れ!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿