桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

岡山

2014-06-29 | Weblog
昨日は岡山に来た。
何年振りだったろうか、駅に下りてみると、まるで記憶と違う。前回のときは工事中だったが、総てが完成して駅は綺麗に整備されていた。
救援会岡山県本部は会員が千名を突破したそうで、その突破記念の集会に招かれての岡山入りだった。
会場には若い男女も混じり、集会の参加者は80名を越えたそうで、さすがに千名を越えただけの人の思いを感じた。
俺の話は、何時も通りだが、四国・善通寺市にある大学で平和学を教えているケニア人の教授が「映画、約束を見て感動して参加した」と言うことで、助手の若い女性と共に参加し、懇親会から二次会までも残り、「私の大学にも来て欲しい」と言って貰えた。
若い女性の1人は、まだホヤホヤの弁護士さんだった。京都で行われた司法修習生の集まりのとき、俺の話を聞けなくて懇親会で話したそうだが、それで印象に残ったことがあって、その後、岡山に来て弁護士になり、救援会にも入ったことから、この集会に来たとか。やはり、懇親会から二次会まで、一緒に盛り上がった。
この地で痴漢冤罪と闘い、残念ながら有罪で終わってしまったが、その後も苦闘しながら事業を始め、頑張っている冤罪仲間の山本真也さんとも久しぶりに会った。懇親会では、初めて家族の苦悩を話して涙を流すのを見たが、冤罪は家族が大変だ。子供たちも無事に成長して孫も得たそうだが、再審も目指したいと語る、この仲間たちのためにも、俺は頑張ると思えた岡山だった。

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