桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

救いようのない検察庁

2009-05-16 | Weblog
今日は足利事件現地調査。久しぶりの参加になる。
今回はDNA鑑定で良い結果が出たことから、きっと明るいものになるだろうと楽しみだ。
しかし、検察庁の反応は呆れる。知っている人が多いだろうが、検察庁は今回のDNA鑑定結果は、当時の捜査員の汗や唾が付着したモノとして、改めて当時の捜査員のとを再鑑定すると言ってる。馬鹿げた話としか言いようが無い。
草加事件と言う冤罪があった。女子中学生が強姦されて殺害された事件で、被害者から採取された毛髪、精液、唾液などは、総てがAB型だった。でも、犯人とされた少年たちはB型とO型しかいなかった。普通、こういう場合は、この少年たちは犯人では無いとかんがえるだろうが、日本の検察庁は考えない。この事件を担当した住田祐子検事は「被害者の身体から採取された精液と毛髪は犯行とは違う機会に付着した。唾液がAB型なのは、被害者のA型の垢と少年のB型の唾液が混じってAB型になった」 として起訴したのだ。この辺りの我田引水的弁明は、まるでマンガチック。勿論、住田珍説は科学的な支持を得られるはずも無くて無罪になった。住田祐子、日本テレビの行列のできる法律事務所に出ている。自分が誤って犯人にでっち上げたことなど、全く反省もしないし、詫びもせずに少年たちが無罪になったときは海外に逃亡してテレビも休んだが、今は平然と厚顔を晒している。
今度の足利事件に対する検察庁の対応は住田と同じだ。過ちを認めるのではなくて、あくまでも自分たちの主張を通そうと固執し、恥を晒して平然としている。こんな連中、何とかならないんだろうか。
俺は、こういう犯罪者たちを罪に問い、裁ける日本にしたいと思うね。

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