桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

必要な存在だね

2023-07-14 | Weblog
俺は神や仏を信じない。いや、存在するはずはないと思っているが、人間の弱さには必要な存在なのだと、この頃は思っている。
生きしと生きるモノは、みな死ぬ。人間以外の動物たちは死をどのように思っているのかは判らないが、人間は死を恐れる。自分の存在が消えてしまうことに恐怖すら感じる。
死を恐れるだけではない。生きて行く過程にある病や困難に出会うたびに、そこにある苦悩から逃れて助けを求める心境になる。
そこに必要なのが、神であり、仏だ。見えない偉大な力に縋り、頼って苦悩や苦痛から脱出したいと思うのは必然なことなのだ。
回復に向かっていると感じていた癌が急速に悪化して痛みや辛さになって来ると、神や仏はいないと公言する俺も、何とかしてくれ‼️と祈るような思いになっている。
人間の弱さ、脆さに付け込んで縋る想いを金にする宗教ばかりだから大嫌いなのだが、本当に人間に寄り添う宗教は必要だな。

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1 コメント

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Unknown (小太郎)
2023-07-19 06:47:19
なるほど、私も昌司さんと宗教観が同じですが、先々には宗教の大切さを実感しそうです。
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