桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

大嘘つき

2012-04-23 | Weblog
今日の裁判交流集会で、鹿児島の大崎事件関係者から、また腹の虫が納まらない話を聞いた。
大崎事件は、少し知恵遅れのある人が警察に責められて嘘の自白をさせられてしまい犯人になった。その知恵遅れを証明しようとして、弁護団は刑務所に受刑記録である「身分帳」を開示するように求めたところ、「表紙を除いて焼却処分した」と回答したのだと言う。
この身分帳と言うのは、受刑者の出所後も30年の保管が義務づけられている。法律によっと決められているのに、なぜ表紙だけを残して焼却したというのだろう。
あり得ない。
俺も千葉刑務所へ行くときに知能テストをやらされた。多分、刑務所へ行く全員が「考査」と言う過程を過ごし、どのような能力を持っているのかを測られて刑務所へ行く。そして、この考査を参考に刑務所での作業が指定される。だから、大崎事件の人にもあるのだが、それを提出すると知能遅れによる「人の言いなりになる性質」が判り、嘘の自白が判ってしまうことを恐れて「焼却」などと言う大嘘を回答したのだ。
回答したのは刑務所だが、刑務所のトップである法務省矯正局長は検察官だ。その意が伝わらないはずはない。本当に検察は汚い。
全国、至るところで検察は、正義に反する違法行為を重ねている。
こいつらの、こういう行為を犯罪にする法律を作りたいね、1日も早く。

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1 コメント

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嘘は許せない (千恵ば)
2012-04-24 16:09:44
 本当に検察、刑務所はひどい。
真実を隠して、無実の人を苦しめようとはひどすぎる。権力犯罪を罰したいです。
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