桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

司法取引

2014-06-23 | Weblog
今日の法制審議会で、捜査に司法取引を導入する事務局案が示されたらしい。
アメリカなどで行われている制度だが、警察関係者は歓迎、弁護人は反対と報道された。
御用学者の井上や坂巻は、何を言ったろうか。
確か、可視化法案などに反対した理由は、「治安の良い日本が、なぜ治安の悪い国の法律を真似るのだ」と言ったはずだ。司法取引は、構わないのだろうか。
福井女子中学生殺し事件は、飛鳥と同じジャブ中毒のヤクザが、自分の罪を軽く逃れるために前川さんを犯人だと、警察とグルになってでっち上げたものだ。北九州の引野口事件も、同じジャブ中毒女の警察とグルになった虚言で犯人に仕立て上げられた。
この司法取引が導入されたならば、きっと福井女子中学生殺し事件や引野口事件と同じように、警察の先導で無実の人が冤罪に陥れられるだろう。
何でも自分に都合の良いことしか言わない、警察や御用学者は、本当に害だよなぁ。

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1 コメント

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司法取引は考え方次第でも有ります (Tri)
2014-06-24 00:23:08
今の様に取締当局側が圧倒的に裁判で有利な制度化でこの司法取引の導入は反対ですが、ただ司法取引の制度自体は弁護側にも有利な点はいくつか有ります。

例えば大きな詐欺事件の下っ端で、免責を条件に幹部や首謀者の情報を提供する、捜査に協力する。

懸念点としては、嫌疑をかけられて事実出ないにも関わらず、嘘をついて共犯者を陥れるというケース。アメリカでは頻繁に発生しています。

まあ、こういう制度を論ずる前に今の日本の司法制度は実現できて当たり前の可視化ですらこの有り様ですから、はっきり言ってこんな議論は10年、20年早いと思ってます。この制度を実施しているアメリカですら、今や完全可視化は実現してるし、弁護士の立会権利や早期保釈制度、起訴前の国選弁護人制度、逮捕からの拘束時間の制限(48時間)、警察・検察が集めた証拠へのアクセス権(証拠開示義務化)は実践してるんです。

個人的には司法制度の導入よりも、もっと悪辣なおとり捜査の方がもっと心配です。いつコレを言い出してくるか・・・・おとり捜査こと冤罪を生むという点で言えば大変な問題で、捜査官は故意に容疑者を誘惑して転ばす恐ろしい手法なんです。
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