桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

西成女医殺人事件

2017-11-16 | Weblog
8年前、理不尽に謀殺された釜ヶ崎の女医、矢島祥子医師のご家族は、毎月、釜ヶ崎で祥子医師の犯人を逮捕するために活動しておられる。
今月末は、たまたま関西にいるときにライブを行うことが判り、俺も参加した。
今回も多くの人が集まった。祥子医師は、たった3年ほどしか釜ヶ崎で暮らせなかったが、その短い期間にキリスト者だった心で、心底から弱い立場の人を愛して医療行為を行っていたから、今でも、それを知る人たちが犯人を捜せ!の声に同調して集まることを知った。 
貧しいが善人の集まる釜ヶ崎。その善人を利用して金儲けをする連中もいるが、ライブに集まる人は布川事件に集って下さった皆さんに似てる。祥子医師の家族は、色々な想いを抱えて頑張っておられるが、何でも事件として犯人を捜すことは冤罪を作るから止めた方がいい、と主張する人もあるそうだ。その主張の前に、声を潜める思いになっていたそうだが、冤罪と闘って堂々と声を上げる俺たちを知って、家族としても明確な想いを語る気持ちになったと伺い、嬉しかった。
矢島祥子医師の死体の状況、アパートの状況、生存を装ったような諸状況などを考えれば、全く自殺は考えられない。殺人事件を隠蔽することは冤罪を作るのと同じだ。
絶対に許せないし、許してはならない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿