桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

法政二高

2016-01-20 | Weblog
今年も声を掛けて頂いて、法政二高から法政大学の法学部に進学する生徒たちに話をして来た。
俺の話は、何時も同じにはならない。何度話しても同じように話すことは出来なくて、今日も思うままに話して来た。
質問時間は45分くらいあったが、最初を質問を強制的にさせたらば、次からは、かなり手が上がったのをみると、皆さんが何かを感じてくれたのではないかと思えた。
先日のバス事故では、法政二高の卒業生も犠牲になったとか。その不運を思うと、失った親の苦しみを感じてしまい、「桜井さんの家族は?」の質問が胸に刺さり、涙が出てしまった。殺人事件で子供や家族を失う人の痛みも、不慮の事故で家族を失う人の痛みも同じ。絶対に癒されない。だから、最後の言葉は、絶対に命を失わないで自分の才能を生かすために頑張って欲しいと言って来た。

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