桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

死刑

2008-06-18 | Weblog
また鳩山が人を殺したね。法治国家、正義の行使。人を殺したのだから当然の応報。色々な考えがあるけれども、犯罪者と同じに人を殺すことに変わりはない。
俺は人殺しは反対だ。
日本は人を大事にしない国家だよね。まるで人の上に国家があるみたいで、人は国家の僕で道具のように扱われている。石原慎太郎、悪しき存在は子供を産まなくなったバハァとか言ったけど、後期高齢者医療制度も、同じ思想じゃないかな。自分の意に添わない存在は否定する。嫌な考えだと思う。人として産まれれば、その才能に差こそあれ、人としての価値に差など無い。ましてや、年齢によっての価値差などもあるまい。どのような人生を歩もうとも、加齢は社会に貢献したということ。却って尊ばれて良いのではないだろうか。
人を大事にしないということは命を粗末にすることだ。日本という国家が、日本という国土に産まれた者、そこに住む者、日本国家を形成する人は、どのような人でも命を守る、大事にする。命を守られ、大事にされる。それは犯罪者でも同じ。そういう思想を明確にして政治をした方が、今の死刑制度よりも犯罪抑止になることだろう。
どのような政治思想を以てしても、残念ながら人間と、その社会の業は犯罪者を作るだろうが、今よりはマシな社会になると思うのだが。

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