桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

当然の話だけど

2013-04-23 | Weblog
小沢一郎の犯罪として、石川議員の調べをした田代検事が、全くの出鱈目の調書を作った件で、検察審査会が「不起訴不当」の議決をした。
当然だよね。
気鋭の特捜部検事が、相手の言った話を「期日を間違えた」なんて、あるはずはない。石川議員が録音していたから判ったが、もし持っていなかったらば、この田代検事が作った調書は生きていたに違いない。
一度、犯人だと決め、有罪と見込んだらば、何でも行うのが検察官だと、この田代検事の行いほど、検察の犯罪性を示した事件はない。だが、検察庁上層部は「勘違い」として、田代検事一人に責めを負わせて一件落着とした。
田代検事も、今後の人生に検察庁の庇護を受けるべく、個人的な罪と甘受して検察官職を辞したが、本来は検察庁の組織自体が問われる犯罪だろう。
今度の審査会議決は、強制起訴に繋がる8名の賛同はなかったようだが、社会の常識にかなう判断だったろう。
しかし、情けないのが政治家たちだ。検察官が政治家小沢一郎を葬る犯罪として調書のでっち上げをしたと言うことは、総ての政治家が、同じことをされると言うことだ。これを問題と感じない精神には呆れ果てるし、検察権力に坑し得ない政治家としての愚鈍を感じるばかりだ。
戦前の政治家は「人権蹂躙組織だ」として、検察に厳しい批判を加えていたが、今や社会の理想と夢を描けず、ひたすらに「現実の下僕」でしかない政治家どもには、戦前議員の爪の垢でも飲め!と言っても虚しい話だろうかねぇ。
斯くして犯罪組織、検察庁の天下は続き、悪事も続く!腹が立つよな。

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