桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

エピソード2

2012-11-24 | Weblog
焦ったし、驚いた。
昨日朝(20日)、蓮見さんが「お湯を沸かしてお茶を飲みましょう」と、俺の部屋に湯沸し器を持って来た。
ところが、良くあると言う停電でコンセントに入れたが、仕用不能。
これをコンセントに入れたまま観光に出掛けてしまい、ゴビンダさん宅を訪問して帰ったのだ。
明日にも備えて、ホテルに近い観光客用商店街でアルコールを買い、帰るときになり、蓮見さんが言った。「あ、湯沸し器をコンセントに入れたままだ。火事になってるかも!」
蓮見さんは面白い方で、ネパール大好きで何回となく来ていて、ネパールには友人も多いのに、余り細かいことら知らない。そして、静かな声で語る方だが、火事の恐れも、その静かな声で言うだけなのだ。
ホテルの見える場所まで来ても、何も変わりはない。しかし、裏口に行くと訳の判らない車がいて、しかもホースがホテルに伸びている。ドキドキ!!
3階の部屋を見上げたが、別に異常なし。フロントに人がいないので3階に駆け上がって部屋に行っても異常なし!!
ホッとしてフロントに戻って鍵を貰い、部屋を開けたらば、異臭!!全然異常なしではなかったのだ。
洗面台の上に置いた湯沸し器は、ヒーター部分が焼け焦げ、臭いが充満していた。
それから蓮見さんも来て、シャワーで流したり、掃除したり、大騒動だった。
停電後、電気が来てのアクシデントだが、この湯沸し器、初めは木製のテレビ台に置いて、そこのコンセントに入れたが、なぜか緩くて抜け落ちてしまうから、洗面台のコンセントに変えたのだ。もし、テレビ用のコンセントが磨滅で緩くなかったらば、絶対に火事になっていたろう。
何かに見守られていると感じた、ゾッとするエピソードだったなぁ。
そのホテルの写真。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿